2018
05.24

高利回りのPFF(米国優先株式ETF)は金融危機に弱いのか?

PFFホルダーのゆきだるまです。

PFFという米国優先株式で構成されたETFがあります。 分配金の利回りが高く(現在は5.61%)、価格が安定しているためインカムゲインを重視する投資家に人気があるETFです。

安定した値動きと利回りから良く債券的な株式と例えられます。しかも分配金が毎月出るためリタイア層によく買われているようです。元本切り崩し型の日本の投資信託と異なり本ETFは純利益から分配金が払い出されているので安心です。

ただし、本ETFは優先株という非常に特殊な銘柄であるにもかかわらず説明が少ないのが実態です。これからPFFを買ってみよう、あるいは既にPFFを持っている人の不安材料ともなっています。

特にネット上などで良く目にするのが、PFF は金融危機に弱い」というもの。リーマンショックの時にはPFFの価額が大暴落しました。

これは債券的な株式といわれながらも値動きの安定性が疑われた大きな出来事です。

債券ETFで有名なBNDと優先株PFF値動きの比較です。リーマンショックの際はPFFは大きく価額を下げています。

PFFとBND
これはPFFが金融銘柄を主に構成されたETFであり、発行元の金融機関が倒産する恐れが市場心理を圧迫したため、誰もが投げ売りをして価額が暴落したものとみられます。市場が値付けをする以上、発行元企業の信頼性と株価の関係は避けて通れないリスクだと考えます。

一方で大いに注目していただきたいのが、リーマンショックでもPFFの分配金は減っていません

【分配金額の年額推移】 ※2007年は途中開始のため割愛

PFF分配金額推移~2017年

リーマンショックの時には多くの企業が配当の減額に踏み切りましたが、PFFの構成企業は優先株の減配には踏み切っていないことがわかります。ここに優先株の強みがあると考えています。

優先株は企業が特定の投資家に一時的な資金を用立ててもらうために発行する信用証のようなものだと理解をしています。バフェット氏がJPモルガンやバンク・オブ・アメリカの経営危機の際に優先株を引き受けた話は有名ですが、企業としては一般株主に対する普通株の配当は減額しても、バフェット氏の様な大物投資家に振り出した優先株は滅多なことでは減額できない。という風に考えています。

PFFは分配金の利回りで基準価額が決まるETFであるため、発行企業が優先株の配当を絞り出せるうちは基準価額は再び安定軌道に戻ってくる特性を持っていると云えます。

したがって、リーマンの様な金融危機の時にたまたまETFを売らなければいけない事情があった人は不幸ですが、インカムゲイン目的で永続保有を考えている人には問題がなかったわけです。むしろこの時に安く買い増せた人は非常にラッキーだったと思います。

こうしたことからPFFはインカムゲインを目的に持たれている方は、暴落に対して過度な心配はしなくて良いと考えています。

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2018
05.23

最強銘柄ロイヤル・ダッチ・.シェルが唯一の心の励みに!

石油株に救われているゆきだるまです。

原油相場が上昇する中で撃沈していたエクソン・モービルがようやくプラ転しました。しかし、それ以上にロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)が頑張ってくれています。

(RDS.Bの株価推移)
RDSB20180522.png 
持ち株でいくと2017年上期の割安期に仕込んでおいたので、

 株価リターン:34.9%
 配当利回り :  6.7%


キャピタルゲインとインカムゲインの両方が取れるウマウマ状態になっています。

古典的大型株のジョンソン&ジョンソン、コカ・コーラ、AT&Tがダメダメ状態でも、シェルが一人でポートフォリオのマイナスをカバーしてくれているので凄く癒される感じがします。

分散投資が大事というのはこういうことなのでしょう。バフェット氏は「分散投資は無知に対するヘッジだ」などと揶揄しますが、一般の投資家心理は常にポートフォリオをプラスに維持しておきたいもの。だから長期リターンが悪いと分かっていても債券を織り交ぜて資産の安定を図ろうとするのでしょう。

相場を長い間眺めているとセクターローテーションが肌で感じられるようになってきます。去年とか石油系は全然冴えなくて、何でこんなの買ったんだろう、くらいに思っていたのですが、いまは頼もしい存在です。

いつも思うのは、金融と石油は政治的な思惑で市場と逆行して動くことがあるので、ポートフォリオの安定という意味では持ち合わせておいた方が良いということです。

さて、シェルの株高はいつまで続くのでしょう。正直を言えば高配当だけを理由に買っています。業績は回復しつつあるものの安定経営には今一歩の状態。

RDS.B:利益と配当の短期動向
RDSB決算2018Q1-04

今の原油相場は米国系WTIよりも欧州系の北海ブレントが好調です。BPのブライアン・ギルバリーCFOは今後米シェールオイル生産増が下押しして今年後半に北海ブレントは下落するとみています。現在は1バレル80ドル近いところ50~60ドルくらいまで下がるとか。

シェルの株価はこれを織り込み済みだと思いますので静観しています。トレード志向であればいったん利確するところなのかもしれませんが、NISAで運用しており7%近い配当が全額非課税というADR銘柄。勿体ないから持ち続けることにします。

それでは☆彡
 
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2018
05.22

移ろいゆくのは相場なのか?それとも人の心なのか?

Category: 雑感
試行錯誤の投資家ゆきだるまです。

週明けからダウが伸びて久しぶりに2万5千ドルを突破しました。

(NYダウ平均株価推移)
Dow20180521.png 

しかしながら高配当株の上値は重く反応は鈍いです。高配当株とインデックスを嗜好する自分のポートフォリオはマイナスが続きます。不沈と思われたジョンソン&ジョンソンも静かに潜行しています。

ゆきだるまは、米国株を始めてから2年。これまで実際の米国相場とブログ等を通じて米国株投資家の動向の双方を眺めて暮らしてきました。

わずか二年間でも、相場と人心の動きを感じて得られた感触は、

人の心は長期投資に向いていない。

ということ。

ブログ村界隈でも去年までは「米国株は長期投資が最強」という主張が盛んでしたが、今年に入って高配当株やインデックスの相場が不調になってくると、だんだんと声が小さくなっていくばかりか風当たりが強くなっていくのさえ感じます。

マスク 
長期投資といいつつも、それはブームだったようにも思えます。たかだか1、2年で方針が変わっていってしまうのでは長期投資にはなりません。配当再投資など過去の遺物のごとく語られるあり様です。

こう思うとバフェット氏の言葉が重みをもってきます。

「誰もゆっくり金持ちになりたいなんて人はいない」

トレードの才覚がない自分としては、高配当株+インデックスをバイ・アンド・ホールドして長期投資というのが一番しっくりくるのですが、相場も風評も厳しい中での胆力が問われる日々が続きそうです。

ひとり 

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2018
05.21

気絶投資法が実は最強の投資法ではないかと常々思うこと

Category: 投資哲学
株価が気になるゆきだるまです。

気絶投資法とは?

通称「気絶」。暴落などで下落した後などに、頻繁にツイートされる方法。一時的に下落しても、数年単位などの長期的に見て、上がることを信じている場合の投資法。下落したときに狼狽売りをすると、儲かるものも儲からなくなるので、何もしないガチホがいいという教え。
                     (出典:仮想通貨用語集wiki)

ツイッターで「気絶中」というタグを良く見かけて気になっていたので記事にしてみます。

気絶 
皆さんはチャートを一日のうちでどのくらい眺めていますか?

チャートに念力を飛ばしても株価は思い通りには動かないもの。後から振り返るとこの時間って結構無駄だったりしませんか?投資に感情を交えると大抵は良い結果が出ないといわれています。

ならば感情を排除する方法として、この気絶投資法が活用できるのではないかとも考えた次第。

冒頭の用語集での「気絶」は「意識的にガチホ」を貫くということの例えですが、本当に気絶、つまり投資していることを一切忘れるというのが、お金、時間、精神衛生上も最良の結果が得られるのではないかと思うことが良くあります。

長期投資を志し、20年、30年、一つの銘柄を持つと決心したのなら蓋をして熟成させておけばよいのではないか。そうすれば、喜びも悲しみも将来タイムカプセルを開ける一回だけで済みます。その間にチャートをみて一喜一憂する時間を積み上げてみると相当なものになるのではないでしょうか。

仮に1日5分チャートを眺めるとして、一年の営業日を250日とすると20年では、

 5分/日✖250営業日/年✖20年=416.7時間=17.4日間

習慣の力とは恐ろしいもので、たかだか5分でも積み上げていくと結構な時間になります。

気絶投資法の大事なところは長期を見据えて何を選ぶかです。倒産リスクがあるので個別株は✖です。ETFや投資信託といったファンドは繰上償還されると意味がないので純資産額の少ないものは✖です。長期の間で配当金や分配金が出ていると投資効率が落ちるので、自動で再投資に回してくれるシステムが良い・・・

そんなこんなを考えると、月並みですがインデックス連動の投資信託で給料天引の積立投資をするのが一番良いという結論になります。例えば鉄板系と云われる楽天VT(全世界株式投資)、楽天VTI(全米株式投資)、IFreeNYダウあたりを選ぶ感じでしょうか。

今年はちょうどつみたてNISAが始まった年でもあり、idecoも対象者の裾野が広がったので、税の恩典を受けながら気絶投資できる環境も整っていきています。

ざっと計算しても、毎月4万5千円の積み立て(イデコ月1.2万円+つみたてNISA月3.3万円のイメージ)で年利5%の20年複利となると、掛金1080万円リターンは1830万円(1.7倍)となります。

こう考えると気絶投資法は全然ありです。繰り返しになりますが、お金、時間、精神衛生を大事にされる方にはお薦めしたい投資法です。

では自分はどうかというと、気絶投資法はやらないですね。ブログタイトルのとおり「試行錯誤の投資生活」を送るのが好きだからです。

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2018
05.20

株式の配当金とファンドの分配金~似て非なる両者の関係

Category: 配当
配当金も分配金も好きなゆきだるまです。

投資家に収益を還元する現金のことを、株式では「配当金」、ETFや投資信託を構成するファンドでは「分配金」と呼んでいます。

配当金も分配金もどちらもお金です。どちらも資産の一部が投資家に払い出されるものです。そして、どちらにも税金が掛かります。両者の効果に差異はないように思えます。

しかしながら配当金と分配金では投資家が向ける目線の違いがあるように感じます。

犬と猫 
よくファンドの分配金の払い出しを巡って無分配型が良いという主張があります。無分配派の方の主張は「課税の繰り延べ効果」です。(収益を超えて元本まで分配するタコ配の議論は割愛します。)

つまり収益を外部に払い出すと税金が掛かるしファンドの資産も減少するので、ファンド内部で再投資をすれば非課税で基準価額(株価に相当するもの)が上がり投資効率が良くなるというものです。理論的には正しいと思います。

一方で時おりファンドの無分配論が株式の配当金の世界にも展開されることがあります。

つまり企業についても配当金を出すのは非効率だから無配当型の企業が良いということですね。無分配型の企業の例ではバフェット氏が率いるバークシャー・ハザウエイ社、アマゾンやアルファベットなどグロース系企業にみられます。

無配当にした場合、企業収益は事業への再投資か自社株買いに振り分けられることになります。事業再投資も自社株買いのどちらも非課税で株主還元がされるので、理論上は投資効率が良くなるはずです。

ならば、株式も無配当が良いという主張には違和感があります。

株式の世界では無配当論が必ずしも受け入れられていないことです。超優良企業と云われたAT&Tやフィリップモリスが無配で良いかと問われても困ります。

なぜか?

”一企業の今日の収益が明日も残っている保証がないから”

そして
"全ての企業が収益を事業に再投資して上手く回るわけではないから"

さらに、配当課税に加えて、配当落ちで株価も下げるくらいなら、逆に自社株買いで株価を上げた方が良いという意見もありますが、これにも反論がつきまといます。

自社株買いの効果が実際の株価上昇につながり続けるか疑問。また株式数が一時的に減ってもストックオプション行使等で希薄化されて投資家に有利でない形に終わる可能性もある。

つまるところ株式の世界では、バークシャーやアマゾンの様に投資家が無配当を完全にコミットした企業以外では無配当論は支持されない。課税されても配当落ちで株価が下がっても、収益があるうちに配当金の形で投資回収をしたいという意識が根底にある株主が多いというのが実際だと思います。

このあたりが、企業活動という生モノから産まれる配当金ファンドという資産管理上派生する分配金の違いともいえるでしょう。

まとめると次のことが言えそうです。

ファンド投資家は無分配を求める意見が多い。株式投資家は配当金を求める人が多い。

両者にはいつも微妙な差異を感じています。

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