2018
02.13

ジム・クレイマーに学ぶ「メガボトム(大底)」の見極め方

Category: 投資哲学
ゆきだるまです。

週が明け米国市場は買い一色で始まりました。50日線に向けて値を戻しています。
ダウ20180212 
これは調整の嵐は過ぎたのか、一時的なリバウンドなのか、気になるところです。

一斉の買いが入ると下落の時に「不安」になる気持ちと裏腹に買い遅れないか「焦る」気持ちが沸いてくるものです。大体こういうところで押し目を追っかけて買ったりすると再び逆落としにあったりして良いことがありません。

下落の底を一体どうやって知るか?

米国カリスマトレーダーのジム・クレイマー師の著書「株式投資大作戦」に実践を通じて得た経験が書かれているので簡単にご紹介したいと思います。

ジム・クレイマー 
ゆきだるまはこの本が大好きで、シーゲル博士の「株式投資の未来(赤本)」「株式投資(緑本)」が理論や戦略を学ぶ書であれば、ジム・クレイマー師の「株式投資大作戦」は投資の心構えや実技を学ぶ書として非常に役に立っています。

「株式投資大作戦」の8章に「株価の大底をこうして見極める」という章があります。

師はこれまでの20年間(2006年まで)4回のメガボトムを経験。①1987年のブラックマンデー、②1990年の第一次イラク戦争、③1998年のロングターム・キャピタルの破綻、④2002年~2003年のITバブル崩壊、これらの実践を通じて得たノウハウが記されています。

もし「あなたは何で食べていますか」と聞かれたら、私は株価のボトムを見抜く能力で食べているといいたい。株価はファンダメンタル価値に照らして不当に安すぎる水準まで売りたたかれる時がある。私はいつもそういう状況を狙って投資する。

ダメな例
・チャートを信じる
・証券会社アナリストの詐欺まがいのボトム宣言を鵜呑みにする

大底のシグナル
1 ニューヨークタイムズ指標
 市場の悲鳴がニューヨークタイムズの一面を飾ると悪材料は出尽くしたとみる。
2 インベスターズ・インテリジェンス指標
 同社発表のブル・ベア比率でベアが60%を以上になれば安全圏と判断できる。
3 株式投信の解約率の上昇
 毎週金曜日にAMGという組織が発表する数値で資金流出の度合を測る。
4 パニック度を測るVIX指標
 指数が40を上回ると市場全体がパニックに入ったことを示す。40を上回る状況が三週間目に入った頃が最高の買い場。30以下の時は見せかけのボトム、35になっても「出動」ではない。
5 需給のバランスを映すオシレータ
 オシレータのバランスが崩れた時、指標がマイナス5あるいはそれ以下は大きな買いのチャンス。

師はチャートなど不確実なものを頼りにせず、市場センチメントを徹底的に把握しろと主張しています。大底とは売る人と売るモノがなくなった状態、つまりトコトンまで売りつくされたかを如何に見極めるかが大事だと伝えています。売りのクライマックスは出来高が加速度的に上昇して終わるという現象でも分かると述べています。

シグナルの例は、日本では馴染みのないモノもあり全てを把握することはできませんが、VIXなどはデータとして直ぐに取れるので十分参考になります。今回はVIXも一瞬だけ40を超える場面もありましたが、VIXひとつとってみても、これが3週間続かないと真の大底には到達しないということです。

【VIX指標】
VIX20180212.png 
これから先、大きく売りぶつけてくる手合いがなければ、メガボトムまでは到達しそうにもないかもしれません。すると暫くはボラティリティが高いだけの相場が続く感じですね。

ジム・クレイマー師の「株式投資大作戦」は連休に読み返してみましたが、本当に良書なのを改めて実感しましたので、未だの方には是非ご一読をお勧めをいたします。

それでは
 
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2018
01.11

S&P500を買わずにNISA枠を余らせたという罪と罰

Category: 投資哲学
ゆきだるまです。

投資の世界では「分散投資」が唯一のフリーランチ(ただ飯)と呼ばれていますが、私はそれに「NISA(少額投資非課税制度)」を加えたいと思っています。

これから日本政府は投資利益にも課税強化をしようという世相にあって、NISAは納税を免除される大変素晴らしい制度で、活用しない手はありません。
NISA説明 
通常版は年間枠120万円・延べ5年分で最大600万円、つみたて版は年間枠40万円・延べ20年間で最大800万円と一長一短がありますが、ドル建ての資産を持つには通常版しか選択肢がないので、ゆきだるまは通常版を選択しています。

多額の資産を運用されている方からすると年間120万円は少ないと思われますが、資産形成過程の少額投資家にとって年間120万円の投資資金を工面するのは結構ハードルが高いです。逆に云えば高めの目標があった方が自分に倹約を課す良いプレッシャーにもなります。

さて、
今日は2016年のNISA枠を20万円分余らせて終わらせてしまった話です。

2016年の相場は、英国のユーロ離脱米大統領選があったりで、結構ゴツゴツした一年間でした。当時のゆきだるまは日本株の売買をNISAで行っていたりして枠を無駄に消費していました。それでも夏頃から米国株で長期投資という投資スタイルに徐々に傾倒しはじめいたのでした。

時は10月末から11月初、そう米大統領選があった時です。当時は2016年のNISA枠を20万円残して米大統領選のサプライズに賭けて株価の下落を待ち1557(日本版S&P500ETF)を買おうと画策していました。

そしてトランプ氏当選というサプライズは起きました。
トランプ氏当選 
しかし全く予想に反して相場は株・ドルの両方が一気に高騰したのです。1557は米価✕為替なので株もドルも上がると日本円価格はターボの勢いで上昇していきます。

あれよあれよという間に1557ロケットは上昇していき、買い付けを躊躇している間にNISA枠20万円を消費しないまま2016年が終了してしまったのでした。
ロケット点火 
その時の心理状況を振り返ると、
・トランプ氏は当選後も何かをやらかして、きっと株価は暴落するはず【希望的観測】
・その時を待って、高値づかみは絶対避けよう【欲張り】
・NISAは余らせても、高値づかみは絶対避けよう【強情】

完全なタイミング投資思考ですね。仮に高値でつかんだとしてもS&P500なら"ノー・プロブレム"という信心が足りなかったという罪を犯したがために、投資利益と非課税利益の機会逸失という二重の罰を受けています。

【1557ETF価額推移】
1557価額推移  
翌2017年、S&P500が一直線に駆け上がっていく様を眺めながら、逃がした魚(S&P500)と腐らせた魚(NISA枠)は勿体なかった・・・悔やむばかりです。

教訓

米国株相場でタイミング投資は止めましょう。特にS&P500の様な上昇基調のインデックスなら尚更です。そのため、定額積立などの自分流の買い付けシステムを早く確立しましょう。

NISAはお上が用意してくれた有難い制度なので、残さずに食べきりましょう。

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2017
12.02

マンガーの教え「継続は複利の力なり」

Category: 投資哲学
ゆきだるまです。

勉強 

「一つずつ」

目覚めたときよりも少し賢くなっているように心がけて日々をすごしなさい。やるべきことを忠実に、よりよくこなしなさい。毎日少しでもいいから前に進もうと努力しなさい。やがてー長く生きればー報われる日が来るはずだ。

by チャーリー・マンガー

稀代の投資家マンガー師は、弁護士時代に全く未知の分野である不動産投資や株式投資などの新しい知識を得るために、一日一時間独学することにしたそうです。

初めのうちは遅々として進まなかったことが、何年も続けるうちに数千冊分の知識が蓄積されていった。そして異なる分野の知識が頭の中で相互作用をもたらし、複利効果のように知識量が加速度的に増えていき、93歳の今が一番充実しているとのこと。

マンガー師に見習うべきところは日々の勉強を93歳の今でも続けているところです。そして学ぶべきところは勉強の継続は複利の力となることを教えてくれたことです。

偉人と凡人の違いは、日々の積み重ねの重要性を信じて、これを実践しているか否かです。せっかく新しいことにチャレンジしてみても「本当に成果があるんだろうか」とか猜疑心が浮上した時点で負けます。

これまでの自分の人生を振り返ると、勉強にしても、趣味にしても、実に多くのものを中途で投げ出してきたことか。一日一時間とは云わず5分でも続けていれば複利の力で大成していたかもしれないこと思うと、実に勿体ないことをしてきました。

人間は好奇心を失わなければ何歳になっても脳は衰えることがないそうです。アインシュタインは76歳で生涯を閉じる間際まで脳が発達し続けたとも云われています。

アインシュタイン 
学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の無知に気づけば気づくほど、より一層学びたくなる。

by アインシュタイン

昨日、英検受験を宣言しました。実に久し振りの勉強ですが成功を信じて頑張ってみようと思っています。

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2017
11.21

マンガーの教え「常に一定の現金を持て」

Category: 投資哲学
ゆきだるまです。

かなり遅ればせながら「マンガーの投資術」を読みました。
バフェット氏の右腕と呼ばれる人物だけあって流石の金言集です。大いに参考になるものもあれば、レベルが違い過ぎて全く参考にならないものもありました。

非常にざっくりとマンガー氏の投資スタイルをまとめてしまうと「大儲けをするためには暴落時に超優良企業の株を買う、そのためには現金を保有し何年でも待つ」というもの。また「自らを破滅に導くレバレッジ投資は行わない、投資効率を下げる分散投資は行わない」ということも併せて語られています。

お馴染みの「分散投資」や「ドルコスト平均法」とは対極を成す「集中投資主義」であり、獲物を狙う「ハンター」が身上とお見受けしました。マンガー氏93歳、恐ろしい親父もいるもんだと勇気づけられもした次第です。

さて、そんな傑物の投資哲学の中でも「常に一定の現金を持つ」ということは見習うべきところでした。

いま市場は過熱感を帯びており、何処かで暴落に転じるのではないかとの見方も良く聞きます。

【S&P500指数(週足)】
SP500指数20171120週足 

零細な一個人投資家としてはマンガー氏の様に一斉暴落が来る日を狙いすますという胆力も情報力もありませんが、それでも日常の投資生活において、心に余裕を持つこと、下落した持ち株を買い増しで復活させること、もしかしたら暴落に遭遇して思わぬ拾いものができるかもしれないこと、このために現金の存在は重要です。

逆も真なりで、フルインベストメントしていると一斉下落した時に身動きがとれないですから、心がけとして現金保有率を常に意識していこうという気持ちになったことが「マンガーの投資術」から得られた成果です。

時折り読み返したい本です。

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2017
09.30

【童話】金の卵を産むガチョウの話

Category: 投資哲学
ゆきだるまです。

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イソップ童話
「金の卵を産むガチョウ」の話があります。

むかしガチョウを飼って、その卵を売ることで生計を立てている男がいました。あるとき一羽のガチョウが金の卵を産むようになります。その卵が高く売れるので男は一日一個では満足できなくなりました。たくさんの金の卵が欲しくなってガチョウの腹を裂いてみます。するとガチョウは死んでしまい、金の卵も手に入らなくなりました。というお話です。

結論は「欲をかかずに一日一個の金の卵で満足していれば良かった」ということです。

実社会でも同じことがよくあって、「金の卵」を生んでいた、若しくは、これから生むかもしれない者を駄目にして、金の卵を得られなくしてしまうということがよくあります。少し前にメディアを騒がせていた若者の過労死問題などが典型的な例です。覆水盆に返らず」の格言に照らせば無理なリターンを得ようとして全てを台無しにしてしまうことがないようにすべきでしょう。

株式投資の場合は、配当という金の卵を気長に得ていくのが長期投資の王道だと思います。金の卵を得るだけ得てから一番最後にガチョウ(株)も高値で売るのが最も美味しい方法ですが、逆に云えば金の卵を産まなくなったガチョウは早く見切って売ってしまった方が良いわけです。いちばん悩ましいのが、ガチョウを何時、幾らで売るかということでしょう。長期投資の場合はガチョウを売ることが前提になっていないので、売却のルールは予め決めておき機械的にこれを実行していくようにしておきたいものです。感情が介入すると大体において良い結果が得られないことが多いようです。

本年5月に孫社長から「ソフトバンクは金の卵を産むガチョウ」という発言がありました。これは「ソフトバンクというガチョウは2兆円の借金をエサに17兆円の株主価値という金の卵を実現した」という意味で使っていたようです。若干の違いはあれども金の卵は産み続けてこそ価値があるので、ガチョウは大事に育てていってほしいと思います。

それでは
 
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