2020年4月10日
ゆきだるまです。昨晩、長年つれそってきたPFF(優先株ETF)と別れました。
思い返すと3年と3ヶ月、優先株という一風かわったETFに興味を持ち、債券の様な安定した価額、6%近い高利回り、毎月の分配金の三点に魅了されました。
老後の配当金生活にうってつけで、まさにちゃりんちゃりん投資の王道をいく銘柄ではないかと。
しかし、価額の安定性は債券ほどではなく、市場全体が暴落するときはPFFもしっかりと落ちます。
しょせんは信用力の乏しい株式なので、発行企業の収益を脅かすイベントに不安の売りが殺到するわけです。
コロナ騒動で最大で25%近く下落しましたから、価額の安定は全く期待できません。
そして極めつけは分配金の減衰
【高配当銘柄10年間の配当・分配金の増減率】

PFFの分配金は経年的に減ってきています。
これから先、政府支援と超低金利が続くことを考えると高利の優先株発行による資金調達ニーズがあるのか疑問です。良質な優先株が枯渇すればETFの価額も分配金も下がっていくでしょう。
3年3ヶ月で分配金込みのリターンはマイナス12%でした。分配金でプラマイゼロにするには、あと2年以上かかります。果たしてその価値はあるのか。
先のグラフは昨年末までのものですが、コロナ騒動がなくても高配当銘柄は元々増配当の余地が少ないです。
MOアルトリア、PMフィリップモリスのタバコ銘柄は元気にみえますが、コロナで喫煙リスクが叫ばれる中では要注意です。
この中でVYMがマシだと思えるのは、現時点では高配当ではないものの成長企業が多く含まれたファンドなので将来的な増配当が期待できるからです。今が利回り3%でも10年寝かせれば2.5倍の7.5%になるのが過去の実績です。
これから先、各企業の配当環境は相当厳しくなるでしょう。
なので、VYM以外の高配当銘柄はバッサリ処分しました。
高配当ライフは卒業です。
それでは☆彡
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2020年2月4日
ゆきだるまです。新型肺炎の拡大は日増しに進んでいます。
そんな中で週明けのNY市場は一転して上げムードです。
投資家心理なるものは良く分かりません。
さて、今日は決算で落ち目となったAT&Tを少し売って、そのお金でVYM(バンガード高配当株ETF)を買ってみました。
動機としては、高配当株、特に個別株はリスクが高いと感じたからです。
これまで配当率5%を超えるものを短期的な収入に魅かれて買い集めてきましたが、当の株価自体がさっぱり上がりません。
それどころか落ちると復活しにくかったり、減配などされたら完全にアウトです。
例えば、ロイヤル・ダッチ・シェルは、この半年間で40%近く下落しました(涙目)
配当率が7%近くあっても株価差を埋めるのに5~6年掛かる計算です。
この前の決算をみると配当維持も崖っぷちかなという感じです。
我が保有の高配当株陣は、AT&T、RDS.B、BTI、MO、PM、KHC
油と煙とケチャップ、揃いも揃ってキワモノばかり・・・
ETFにしても、PFF(優先株)、SPYD(高配当順80株)
これとて株価も配当も上がらないガラクタを集めた代物
つまりは配当金を再投資して複利効果を働かせる以外に資産拡大の道はない。
そしてコツコツ・ドカンの恐怖と背中合わせ。
それでも定期的な配当収入は捨てがたい。
そこで選んだのがVYM。
分配金は年3%程度だけど、成長企業が多くて基準価額も分配金も年々増加していってくれています。
【株価・ETF価額推移・10年間】

【配当・分配金の増加率・10年間】

VYMは10年持てば分配金が2.5倍になっています。つまり今の年3%の分配金が10年後には7.5%になっているということ。
持てば持つほど味が出てくるタイプですね。
分配金を再投資していけばトータルリターンでS&P500と遜色のないレベルという説も。
高配当銘柄はいきなりVYM一色にするつもりもないですが、個別株は少しずつ処分して乗り換えを進めていこうと考えています。
これもまた試行錯誤の一つです。
それでは☆彡
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2019年12月28日
ゆきだるまです。新春の抱負として高配当株戦略を見直してみます。
当初はAT&TやRDS.Bといった個別株での高配当を狙っていたのですが、AT&Tの長期にわたる低迷で、高配当の個別株はリスクが高いと感じました。
そこでETFはどうかということでPFF(米国優先株ETF)を志向してみましたが、分配金の経年的な漸減で、これも将来性がイマイチな感じを受けています。
(参考記事)PFF(優先株ETF)の分配金が昨年よりも減ってるってどうよ
要は配当率5%を超えるものは、当面の配当収入は多かったとしても、基本的に業績がこれ以上は伸びないものが多く株価も停滞・減退していく傾向にあります。
なので、こんな銘柄を長期保有していると足下をすくわれそうです。
そこで考え直したのは、現時点の配当率は3%~4%台でも株価や配当が今後増加していく見込みがあるものに投資するということ。
そうすると今、候補に上がるのが
SPYDとVYM
SPYDはS&P500の高配当株上位80社の均等割で年分配率は4.4%
VYMはS&P500から無配当のグロース株を抜いたもので年分配率は3%
SPYDは現時点の分配金率は4.4%と高いです。ただしS&P500社のうち配当が高いものという視点で選んでいますので、単に業績不振で配当が高いものも含まれますし、公益や不動産なども多く、高配当という以外には株価も配当も今後の伸びは余り期待ができません。
VYMはグロース株が含まれない分、S&P500よりもパフォーマンスは落ちるものの株価も配当も今後の伸びは期待できます。課題はキモとなる現時点の分配金率が3%と低位なことです。
高配当ETFの価額と配当の増加について過去10年の記録を追っかけてみました。
【高配当ETF価額の10年推移】

【高配当ETF分配金の10年推移】

PFF(優先株ETF)がダメだという理由がお分かりかと思います。ETF価額は安定しているものの今後の伸びは期待できず、分配金も漸減傾向にあります。現時点での分配率が5.6%と高いということだけがメリットです。
SPYDは2015年に設定されたのでログが不十分ですが、この期間だけみてもVYMには価額も分配金も伸び率は劣っています。
VYMの分配金の伸びは特筆もので10年間で2.5倍にもなっています。つまり買った時点では分配率が3%でも10年寝かせておけば7%になるということです。
それぞれ一長一短があって、どれが良いかは保有期間で考えるのが良さそうです。
短期ならPFF:分配金の高さとETF価額の安定感はピカイチ
中期ならSPYD:そこそこの分配金とキャピタルゲインが期待できる
長期ならVYM:インカムゲインもキャピタルゲインも旨味が増す
高齢等で直ぐに分配金が欲しい方はPFFかSPYD、若手で長期保有が可能ならVYMといった選択でしょうか。
自分は20年程度は保有するつもりなので、来春からVYMもポートフォリオに加えていこうと考えている次第です。
それでは☆彡
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2019年12月26日
ゆきだるまです。暮れも押し迫り、一年間の振り返りと新春の抱負を考え始めています。
今日はPFF(米国優先株・インカム証券ETF)について考えてみます。
12月の分配金も出て一年間の総額がでました。
【PFF分配金推移】

減ってます。
PFFは優先株を詰め合わせにした一風変わったETFです。
優先株は配当の割合が高く額が安定しているので債券の様に株価も安定しています。BND(債券ETF)の分配金が年利2.7%のところ、PFF(優先株ETF)は5.6%もあるためインカムゲインを得たい投資家には人気があります。
しかし、ETF価格と分配金が固定ならば非常に魅力的なのですが、分配金が漸減傾向にあることに危機感を覚えました。
優先株自体が長期間にわたり高配当を産み続けるものではなく、通常は発行企業が一定期日で買い戻すか普通株に転換される代物です。また配当貴族の様に配当が経年的に上がっていくという性格でもありません。
PFFのファンドでは絶えず優先株の入れ替えが行われていて、分配金の安定度は発行元のブラックロック社の買付け力に負うところが大きいわけです。
つまるところPFFの分配金が下がっているというのは、優良な優先株が手に入らない、あるいは優先株としての配当相場が下がっているということでしょう。
この辺は発行企業と引き受け手の需給バランスで決まってくるので如何ともし難いですね。
この辺はリーマンショックの時にバフェット氏がゴールドマンサックスの優先株を配当率10%で引き受けた逸話が参考になります。
(リンク)バフェットが孫とアイスクリームしゃぶりながら即決したディールで、ゴールドマンのトップ10株主へ
他にもPFFのネガティブな側面を考えると、
分配金が投資目的の銘柄だとすると、これが下がるとETF価額も下落する。
高い分配金が出てもETF価額が下がれば、トータルリターンは損耗する。
今後の市場動向で優先株が枯渇したらファンドは繰上償還される。
以上のリスクがあることを認識しておく必要があります。
これまで積立貯金のつもりで、PFFの分配金で買い増しをする雪だるま作戦を行ってきましたが、少し考え直した方が良さそうですね。
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2019年9月18日
ゆきだるまです。食品大手のクラフトハインツが前日比で4%近く下落しています。
報道では第2位の株主である3Gキャピタルが2500万株を放出したためだとか。
配当率が5.6%になったので、とりあえず買いです。
最近、ゆきだるまは新高配当戦略なるものを始めてみました。
(過去記事)新高配当株戦略~タバコ銘柄3種盛り
それは、配当力はあるが不人気故に高配当となったものを安値で拾っておいて、配当をもらいながら高値になった時に売るというものです。
日本株の投資雑誌によくでてくる高配当株の狙い方と考えは一緒です。ただし日本株の場合、配当の継続性に難があるためキャピタルゲイン狙いの色調が強いですが、米国株の場合は配当が安定していているのでインカムゲインへの期待が高いです。
ポイントはどちらも株価差が出たら売るということで長期保有は前提にしていません。
個人的には高配当株って、星で例えたら爆発寸前の赤色巨星ではないかなと思っています。
(過去記事)老舗企業の高配当化には星が滅びる寸前の危うさを感じる
その最後の旨みを取りにいくのが、バリュー投資家というかシケモク投資家の醍醐味というものでしょう。星が滅びるといっても中々寿命に至らないものが多いのも事実。商いが回っている限りは左程の心配も無用かと。
KHC社でいえば、チーズのクラフト社とケチャップのハインツ社が合併した老舗のWネームです。そもそもが2015年にバークシャ・ハサウエイと3Gキャピタルが合併の立役者となったのが出発点。昨年、痛恨の赤字決算と減配をやらかし株価は暴落、それでも配当率5%水準で下げ止まったので、この銘柄の期待利回りを感じとった次第です。
今回の3G社による売りは調整名目で、かつ筆頭株主のバークシャー社も動いていないので、この株価下落はボーナスステージではないかと独り合点する次第。
株主となると保有企業の動向が気になるもの。
これからケチャップはカゴメからハインツに変えてみます。
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