2018
06.11

VTの進化に期待する~リバランスはぶっちゃけ難しい

VTの将来に期待するゆきだるまです。

世界投資はVT(バンガード世界株式ETF)一本でいくか、それとも地域別のETFを分けて持つのか、色々な流儀があります。

もちろん正解があるわけではないので、今日は私見雑感をつづります。

地域とETFの対応関係
総括米国 54.6%先進国 35.3%新興国 10.1%
12253銘柄
経費0.06%
VTI
3646銘柄
経費0.04%
VEA
3866銘柄
経費0.07%
VWO
4741銘柄
経費0.14%
9944銘柄
経費0.07%
VTI
3646銘柄
経費0.04%
VXUS
6298銘柄
経費0.11%
8001銘柄
経費0.100%
VT
8001銘柄
経費0.10% 
データは米国会社四季報2018春夏号ほか、米国54.6%にはカナダも含む

分離主義について

分離主義は個々の地域別ETFを組み合わせて、オーダーメイドのスーツをつくるようなものです。時代の変遷に合わせてETFの組入れ量をコントロールしていく職人気質な感じがします。

メリット
・銘柄数を多くできる。
・VT一本よりも信託報酬手数料が安くなる。
・配分比率が自由に構成できる。

デメリット
・定期的なリバランスが必要
・上記に伴い売買(手数料・税金)が発生
・VT一本と地域別ETFでは全体構成の設計思想が異なる。

seamstress-2010632_640.jpg 

VT一本主義について

分離主義の裏返しになります。スーツは店頭吊るしのものを買う感じです。組入れ銘柄のリバランスはメーカーお任せが良いという方に向いています。

ゆきだるまは、もともとが分離主義から考えを巡らせ、結局はVT一本主義が良いという考えに至った経緯があります。

確かに分離主義の方が銘柄数、経費率の点でみてVT一本主義よりも格段にメリットが高いように思えます。

しかし、それでも敢えてVTを選ぶのかというと銘柄配分のリバランスをファンドが自動で行ってくれることにあります。

リバランスは年に一回、若しくは数年に一回程度で良いと云われているものの、かなり面倒です。リバランスの際の売買に手数料と税金もかかります。それに我々個人投資家で出来るのは地域別の配分調整までで、個々の銘柄調整はプロのファンドマネージャーの仕事です。

ピアノで云えば各音の調律に当たる仕事であり、世界一本もののVTと地域別ETFでは銘柄構成の調律にも微妙な差が出るのではないかと考えています。先の表でも地域別ETFはVTを単純に分割したものでもないからです。

VTに世界一本という設計思想があるならば、リバランスはプロの手に任せてしまった方が良いという考えもあり、そのための経費は若干高くても仕方がなとも考えます。

ちなみに2011年のVTと現在のVTを比較すると

・経費率:0.25%→0.10%
・銘柄数:3000銘柄→8000銘柄
・北米割合:46%→56%
・新興国割合:15%→10%

スペックにこれだけの進化と調律が見られるわけです。このようにVTを一本で持ち続けていればファンドが自動でリバランスしてくれるのですから、お任せしてしまっても良いのではないかと考える次第です。

恐らくこれから何十年後かにはVTは更に進化を遂げている可能性は高く、逆に地域別ETFの組み合わせだと構成の偏りが大きくならないとも限りません。そこにVT一本主義の安心感があると考えています。

evolution-1295256_640.png 
ちなみにゆきだるまは、VT一本主義を基本としつつ、新興国を足し増しするなどプチ改造を加えています。世界のGDP比では新興国が40%近くあるのに、VTの10%は如何にも少ない印象だからです。

このように、世界投資はVTをベースにお好みで改造を加えていくやり方も良いのではないかと考えている今日この頃です。

それでは☆彡
 
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2018
04.06

VTはファンド自体が進化している究極の全世界株式ETF

ゆきだるまです。

分散投資は投資の基本ですが、その究極を形づくるのが全世界への投資です。

地球バトンタッチ 
これまで米国が世界経済の先端であり中心として資本主義の社会を牽引してきましたが、時代々によって主役は変わってくるもの、これからは中国、インドなど新興国の台頭によって経済の主軸がシフトしていくことが予想されています。

投資は先見をもって行うことで高いリターンを得ることができます。誰もがトレンドを先読みしてタイミング良く投資できればと考えますが、それが出来ないのが投資の難しいところです。

先の新興国への投資の重要性が叫ばれながらも、いつ、何に、どれだけ投資すべきかというのは非常に漠然とした目標であり、時間の流れとともに投資対象を追いかけていくのも容易ではありません。

ならば世界中に丸ごと投資してしまえば良いという発想でデザインされたのがVT(全世界株式ETF)です。投資可能な企業の時価総額の割合に応じて投資するという現在の投資理論では最高の設計思想とも云えるでしょう。

同種の全世界投資ではMSCI・AWCIというモルガン・スタンレー社が構築したインデックスがありますが、VTの8000社にくらべてAWCIは1300社と数の面で見劣りがするため、現在のところ全世界オールイン型のインデックスファンドではVTが最強ということになります。

オールイン型インデックス最大のメリットは自動リバランス機能

インデックスファンドは、設計思想に沿って時代の変遷に合わせた銘柄の入れ替えを適宜行ってくれるので、投資家の手を煩わすことなく常に最適化が図られるという点で優れています。

VTは2008年6月に設定されてから10年が経過していますが、ファンドの内容がどのように変化したのか興味深いところです。2011年9月時点のファクトシートが入手できたので現在と比較を行ってみたいと思います。

【ETFの基本情報】
2011年2018年
経費率0.25%0.10%
ETF純資産総額8.77億米ドル105.77億米ドル
銘柄数2,9337,985
株価収益率11.9倍19.1倍
利益成長率4.7%8.6%
経費率は0.25%から0.10%へと劇的に下がっています。流石バンガード社ですね。ETFの純資産額も10倍以上に成長しています。何と言っても銘柄数は7年前の3千から現在の8千へと飛躍的に増えています。株価収益率や利益成長率はリーマンショック後から現在に至る中で株式が勢力を盛り返している状況が分かります。

【国別構成比率】
2011年2018年
北米46%56%
欧州26%20%
太平洋諸国13%14%
新興国15%10%
こちらも興味深いものがあります。この7年間で北米地域の比率が上がり欧州、新興国の比率が下がっています。これもリーマンショックからの立ち直りが米国は早かったことを示しており、他地域は相対的に割合が下がっている感じです。

以上の二時点を比較するだけでも、同じVTでも中身に大きな違いを感じ取ることができます。これがファンドに期待する自動リバランス効果であり、さらには経費率の低減や銘柄数の飛躍的な増加などVTは確実に進化しているといえます。

これから先もVTを持ち続けることで、世界の相場の動きに合わせた最適な株式構成に投資することが期待できます。そのため今後の世界経済の発展を前提においた場合、VTをポートフォリオに加えるか否かは長期投資戦略を考えるうえで非常に重要な選択になるでしょう。

それでは☆彡
 
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2018
03.17

VTを買い増し!アメリカも良いけど世界にもしっかり投資する

ゆきだるまです。

今月の買い付け資金が貯まったのでVT(バンガード・トータル・ワールドストックETF)を10枚買い増ししました。

 VT価格:75.90ドル

ゆきだるまは米国株式とワールドインデックスの2本立てでのポートフォリオ組成を目指しています。現在は米国株式が強いですが、いずれは中国・インドを始めとする新興国にバトンタッチしていくことが世界経済の趨勢であるため、米国以外にもしっかりと投資をしていく方針です。

VTは今さらの説明がいらないほど有名で、世界約50か国、約8000銘柄に投資ができるETFです。現在これだけ広い範囲を投資対象にもつ銘柄はVT以外にありません。しかも最近ではバンガード社が信託報酬を引き下げてくれて0.11%から0.10%になりました。分配金も2%超の利回りがついてきます。

20171217160238649.png

エリア別のリターン比較


これまで長期では米国がトップを走っていましたが、最近では新興国が勢いをつけてきておりVTのリターンも米国(S&P500)と遜色のない成績を出してきています。

【ワールドインデックスのトレンド比較5年】
世界インデック比較5年

【ワールドインデックスのトレンド比較1年】
世界インデック比較1年

エリア別の配分比にこだわる

全世界投資はVT一本で良いと思っていた時期もありましたが、いろいろ研究していくとこだわりも出てくるもので、ワールド・インデックスは次の比率で構成しようと思っています。

 VT(全世界):VTI(全米):VWO(新興国)=50:25:25

VTは浮動株調整時価総額方式をとっており、市場で取引き可能な株式を時価総額順で配列した次のような構成となっています。

<レッド:米国、オレンジ:先進国(米国以外)、ブルー:新興国>

【VTの国・地域構成】
株式資本2017年

一方で国・地域別の経済力を表すGDP比は次のようになっています。

【GDP比による配分】
  20180120164152bb7.png
両者の違いVTの国・地域が企業の国籍を表しており活動エリアを示したものでないこと。一方でGDPは土地に着目した生産量(売上高)になるため、イコールにはなりません。多国籍企業などは関係国のGDPにあまねく貢献していたりするからです。そのため株式投資で考えるならGDPよりも時価総額方式が良いわけですが、VTには未上場株は含まれていないため新興国での取りこぼしが多くその比率には偏りがあると考えています。

そこで先ほどの配分比VT:VTI:VWO=50:25:25を使用すると、

 米国企業50%:先進国企業20%:新興国企業30%

という米国企業の配分比を維持しつつ新興国企業の比率をGDP比並みに引き上げた良い感じの配分になるのです。実際にVWOにはVTに組入れていない中国株を大量に包含しておりVWOをポートフォリオに加えない手はないのです。

(参考)バンガード社・ニュース(2015年6月3日)

しかも米国株式研究の権威ジェレミー・シーゲル教授は、2050年の世界の株式時価総額は次のようにシフトすると予測しています。

【2050年の世界の株式時価総額】
株式資本2050年
この時点では改めてリバランスが必要になると思いますが、VTの強みはファンド内でリバランスをかけてくれることにあります。これから先VTがVWOの様に未上場の株式も取り込んでいってくれれば、完璧な時価総額ポートフォリオを自動で組成してくれるはず。現在VTIやVWOを併用するのはVTの欠点を補強するためです。

大分、マニアックな話に脱線しましたが、世界経済の潮流が米国・先進国から新興国に移るのは必然だと考えています。今は米国投資を重点的に行っていても、将来に備えて全世界に投資をしておくことも重要であり、そのためには今からVTをもっておくことの意味は非常に大きいと考えています。

本日もお付き合いいただきありがとうございました。
 
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2018
02.10

【世界投資Ⅳ】新たなワールド・インデックスの配分を決定!

ゆきだるまです。

ワールド・インデックスはVT一本で良いかなと思っていたところ、ふとした疑問から試行錯誤が始まりました。今回でワールド・インデックスの配分問題を決着させようと思います。

そもそもワールド・インデックスの国・地域別の配分比率には様々な説があります。

配分方式米国:非米国代表例
①GDP25:75世界経済インデックスファンド
②株式時価総額53:47VT、MSCI AWCI
③リスク・リターン60:40シーゲル理論(VTI+VXUS)

(参考)   世界経済インデックスファンドという隠れた名品
    【世界投資Ⅰ】VTに感じてしまった素朴な疑問
    【世界投資Ⅱ】VTはこう理解してこう使うのが良い!
    【世界投資Ⅲ】シーゲル博士が米国:非米国を6:4にした理由

もう一度おさらいの意味を兼ねてそれぞれの特徴、メリット・デメリットを考察してみます。

①GDP配分方式 (データは2016年時)
GDP2016年
特徴国・地域(エリア)をベースにした生産力(=売上高)に注目
メリットエリアの人・経済の活動を直接表現した指標
デメリット売上高=収益力ではない(成長の罠というコスト高が内在)、未上場企業の活動も含まれる、多国籍企業の仕訳が出来ていないなど企業ベースの株主リターンの観点から疑問点が多い。


②株式時価総額配分方式 (データは2017年時、VTの比率)
株式資本2017年

特徴企業の国籍をベースにした時価総額(収益の期待値)に注目
メリット株価(収益の期待値)の採用、浮動株調整により株式投資に最適化された配分
デメリット未上場株の取りこぼし(特に新興国)、成長の罠(コスト高)が内在

③リスク・リターン配分方式 (データはシーゲル緑本引用)
利回りとリスクの関係
特徴域内企業のリスク・リターンの相関関係に注目
メリット適正配分値を探ることで最小リスクで最大リターンが得られる、理論的には最上。
デメリットリスク・リターンの最適配分は常に変動しており追随が難しい。最近では地域間の株価変動の相関性が高く本配分が無意味になっている。米国6:非米国4の配分比も2005年発表時のもので、新興国が織り込まれていないなど現在では採用し難い。


ここまでのまとめ(配分方式の決定)

株式投資という性格、今後のメンテナンス性を考えると②の株式時価総額方式が最適であると結論します。

世界 

ワールド・インデックスの構築(ファンドの選定と配分比)


銘柄選定と配分比の決定に当たっての原則
 ①より多くの企業を取り込む(分散性の強化)
 ②将来の変化への追随(リバランス)
 ③少ないファンド数と手数料(メンテナンス性)

ワールド・インデックスの銘柄と配分決定!
ワールドインデックス配分比   
VT(全世界株式ETF)を基軸に、VTI(全米株式ETF)とVWO(新興国株式ETF)を加えてかなりシンプルな配分を目指しました。

VTは約8千銘柄と十分な組込数がありますが、VWOは2015年に中国株Aと新興国小型株が加わり約4千銘柄強に拡充が行われたこと、また将来も見越して新興国割合を増やすべきと考え新興国割合が3割になるように配分比を決定

(参考)バンガード社・ニュース(2015年6月3日)

VTI
は全米の中小株もカバーしておりVTの米国分補強のため米国割合が全体の5割になるよう配分比を決定

【上記3ETFの組合せによる企業国籍別の配分比】

国別配分比 
【組入れ銘柄数と経費率】
銘柄対 象銘柄数経費率
VT全世界株式79550.11%
VTI全米株式36240.04%
VWO新興国株式42760.14%
*銘柄数、経費率は2017年11月30日現在

(参考)将来(2050年)の株式時価予想(シーゲル赤本より)

株式資本2050年 
まとめ


VTを基本にVWO(新興国)とVTI(全米)で補強し、銘柄比 VT50:VTI25:VWO25、国別配分比 米国50:先進国20、新興国30というシンプルな構成にしました。これによりVTで取りこぼしていた新興国が補強され、米国もVTIの導入により全米中小株全体をカバーしています。

またVT単体に較べて銘柄数で約4千が増強され、経費率もVT単体で0.11%のところ、VTI:0.04%、VWO:0.14%の全体按分で0.10%となり”若干”の削減となりました。

将来の配分変更にはVTはファンド内部のリバランス機能に期待するととともに、VT、VWOは適宜配分を見直すことになります。おそらくは現在ポートフォリオをしっかり組んでおけば今後の時価総額の伸びである程度の総額補正は自然と行われてくると考えています。

最後に本ワールド・インデックスの配分決定によりゆきだるま式の新ポートフォリオ(全体)は次のとおりとなります。

【ゆきだるま式新ポートフォリオ】
新ポートフォリオ配分  
本日も当ブログにご訪問いただきありがとうございました。
 
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2018
02.09

【世界投資Ⅲ】シーゲル博士が米国:非米国を6:4にした理由

ゆきだるまです。

米国株投資界の権威ジェレミー・シーゲル博士は著書「株式投資(緑本)」「株式投資の未来(赤本)」の中で、ワールド・インデックスへの投資の重要性を強調されています。

株式投資(緑本)の一部抜粋
投資対象を米国株だけに絞るのは、投資家にとって危険な選択である。Aという文字から始まる銘柄だけに投資することを推奨する投資アドバイザーはいない。米国株だけに投資対象を絞るのは、まさに、そのような賭けと同じである。なぜなら、米国株の世界シェアは、今世紀の半ばまでに18%以下に低下してしまうからである。一方、中国株とインド株を合わせたシェアは世界の株式市場の3分の1、つまり米国の倍にまで拡大するだろう。世界中に分散されたポートフォリオを持つ投資家だけが、リスクを軽減しながら最高の利回りを収穫できるのである。

ここで今世紀半ばの状態とは次のような構成が想定されています。

【2050年の世界の株式資本】
   株式資本2050年

【2017年の世界の株式資本】(参考:VTの構成比率)
株式資本2017年

米国株:非米国株は6:4に

株式時価総額説
に従えば、2050年の米国:非米国=20:802017年の米国:非米国=53:47になると考えられます。しかしながら赤本における最終結論として、ポートフォリオの配分比率60:40を推奨しています。

わたしとしては、株式ポートフォリオの40%を国外企業に振り向ける配分を奨めたい。国外銘柄が世界市場で占める比率をやや下回る水準だ。これはリスク・リターン分析から割り出した結論で、分析にあたっては、為替変動も考慮に含めた。

シーゲル教授は国別の配分比は米国:非米国という概念をもっており、必ずしも世界全体の時価総額の割合ということを意味しているわけではありません。

赤本の例では時価総額シェア(MSCI ACWI)を引き合いに出しつつも、これを採用してはいません。それでは6:4という比率の設定根拠は何かを探っていきます。

リスク・リターン分析から割り出した結論

シーゲル博士はワールド・インデックスの構築に辺り分散性を強く意識しています。それは単に数を多くするというだけでなく、相関性も重視されています。数が多くても全てが同じ方向に動いていては分散性の意味を失ってしまうからです。

株式の他に債権をポートフォリオに組み込むのは、この相関性を重視しているからで、株式の値動きと反対の動きを示す適量の債権を組み合わせることで全体の値動きを緩和する効果が得られることは良く知られています。

シーゲル博士は国際間の株式にも相関関係がないか調べています。そして6:4の比率決定に係る根拠は次の図だと考えられます。
利回りとリスクの関係
この図は、米国株とEAFE指数(外国株)の投資割合の変化に伴う利回りとリスクの変化を示したものです。EAFEとは北米を除いた先進諸国の外国株(MSCI EAFE指数)を指し、日本も含まれています。

この図の意味するところは米国とその他先進国の株式間には相関関係がみられ、リスク・リターンが最適化される比率として米国株62.2%:外国株37.8%という結論を得ています。

つまりこの比率を整数化して6:4という最終結論に至ったのではないかと考えられます。ここで疑問があるのがワールド・インデックスといいつつ、EAFE指数には新興国が含まれていません。この最適値はMSCIコクサイ指数(日本が除かれている)に近いものです。

シーゲル博士の新興国に対する見方

少なくとも赤本でいうワールドインデックスの非米国株の概念には新興国は含まれていないと理解した方が良いでしょう。冒頭の緑本では中国・インドの新興国を引き合いに出して世界分散を強調されていますが、赤本では新興国は重用されていません

それは赤本が2005年発刊だということに留意した方が良さそうです。当時は「成長の罠」の定義を全面的に新興国に当てており、シーゲル博士は「高い成長率は、かならずしも高いリターンを意味しない」と繰返し強調しています。特に中国株バブルで株価が割高過ぎることが引き合いに出されています。

当時の時価総額割合でも新興国株は7%程度しかなく比率決定の検討から外された感じがあります。新興国の投資対象にはVGTSXというミューチュアル・ファンド(ETFではVXUSに相当)に入っている程度の扱いです。

まとめ


シーゲル博士の赤本でいうワールド・インデックスの米国:非米国=6:4の根拠はリスク・リターン分析からきている。

非米国とは米国を除いた先進国が対象となっており、当時割高感が強かった新興国は意識されていない

シーゲル流のワールド・インデックスを目指すのであれば、時価総額方式のVTにアレンジを加える必要がありそうです。当時と比べて新興国のバリュエーションが高くなっており、シーゲル博士も最近では新興国投資にも評価を改めていることから、新興国への投資割合も高めていった方が良さそうです。

ゆきだるまが考えるワールド・インデックス比率は次の機会にお示しします。

本日も当ブログにご訪問いただきありがとうございました。
 
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