2018
04.22

フィリップモリスへの投資は今やシーゲル流ではないと思うこと

元喫煙者のゆきだるまです。

フィリップモリス(PM)が4月19日発表の決算を受けて大暴落しました。翌20日も下落が続き週末の終値は84ドルとなっています。昨年6月には120ドル台をマークしていたので約30%の下落です。配当率も5%を超えました。

【フィリップモリス株価】
チャート画像

株式投資の権威ジェレミー・シーゲル教授の赤本「株式投資の未来」において、これまでに最高のリターンを出したのがフィリップモリスだったことを理由に「買い」だと考える人も多いと思います。

正確には今のフィリップモリスは2008年に分社化されたものであり、本家は米国専売となったアルトリア・グループの方ですが、株主還元に手厚いタバコ会社という点では両社は同じだとみてよいと思います。

今のフィリップモリスへの投資はシーゲル流なのか?

タバコは製造原価が安く同じ銘柄を吸われることが多いため、一度ブランドを確立すると高い利益を手にし続けることができます。健康に悪いという課題もありますが、高い税金が得られるので政府も容認してきた産業です。

フィリップモリスは幾たびかの訴訟で株価がメタメタに落ち込んでも配当金だけはしっかり出していたため、これに辛抱強く再投資を続けてきた者が最高のリターンを手にすることが出来たと云います。

ここまでが赤本に記載された2005年までの世界の話です。そして結果論が書かれているに過ぎません。ピラミッドの頂上から全体を見渡すのと同じこと、答えを知った問題を解くのは簡単です。

果たしてこれから将来にわたってタバコ産業は利益を生み続けられるのでしょうか?

赤本の表紙をもう一度読み返してみます。「株式投資の未来」の副題として「永続する会社が本当の利益をもたらす」とも書いてあります。つまり今日の命題としたいのはタバコ会社は永続するか否かということです。

赤本 

ここから先は自論です。

私はタバコに将来性はないとみています。健康に悪いことは昔から変わってはいませんが、2005年までと大きく違うのが現在は社会がタバコを全く容認しなくなったことです。

タバコ 

日本でも2002年の健康増進法の施行により分煙が法制化されると、これまで声を潜めてきた嫌煙権の主張が声高に現れるようになりました。政府も高齢化と医療費抑制という課題を前に禁煙化の流れに同調しています。

官民協働のネガティブキャンペーンにより喫煙勢力は隅に追いやられているのが実態です。喫煙者は減少に転じ、企業は売上げを値上げでカバーしようとするから喫煙者は更に減少するという悪循環に陥ってしまっています。

企業側もタバコのネガな部分を緩和しようとアイコス等の電子加熱煙草で起死回生を図ろうとしていますが、売り上げが想定どおりには伸びていない。原因は様々ですが、実際に禁煙場所でアイコス等を吸うことが新たな社会問題にもなっているようです。

アイコス等の抑制品は、タバコという本質が変わらなければ、喫煙者にとっては不満足、禁煙者にとっては依然として迷惑という中途半端な存在で終わる可能性が高いのではないかとみています。かつて自分が喫煙者だっただけにそう思います。

その昔、大手を振ってタバコが吸えた頃は「タバコを吸うとカッコ良い、大人に見られる」などを理由に若者が喫煙の道に足を踏み入れていましたが、今や後ろめたい喫煙者を見て新たに喫煙者になろうという人も少なくなっています。

こうして先進国では現在の喫煙者は徐々に淘汰されていき、新規の喫煙者は増えていかない、結果として売り上げはますます落ちていくという縮退のビジネスになるとみています。

新興国ではこれからも人口増加とともにタバコのニーズが増えるはずという反論もあろうかと思いますが、情報格差があった昔とは異なり、インターネットによってあらゆるもののグローバル化が進んだ今となっては、先行事例にならっていくのが常道ではないでしょうか。

【タバコの地域別消費動向】
タバコ人口 
(引用:THE TOBACCO ATLAS
※図の注記は「中国でのタバコ消費量は近年減少しているが、今なお全世界で5本中2本を消費している」

フィリップモリスがタバコ以外の多角経営に乗り出すのであれば話は別ですが、今回の株価暴落はタバコ産業に将来性を見いだせなくなった投資家たちが鳴らす警鐘だと受け取りました。

それでは☆彡
 
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2017
04.11

【PM】フィリップ・モリスの株価急増の理由

ゆきだるまです。

フィリップ・モリスで気に留まった記事があったので紹介します。

Why Philip Morris International Has Jumped 24% So Far in 2017
PM newslink 20170411 

なぜフィリップ・モリス・インターナショナルが2017年に24%も飛躍したのか?

その理由として為替相場の改善と低リスク製品「アイコス」(日本等での売上急増中)がアメリカで販売の目途がたったことを挙げています。
また、フィリップ・モリスに対する投資家の期待として、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの米レイノルズ買収によりタバコ業界の巨人が誕生したことから、かつての同胞アルトリアとの連携により対抗を望んでいる、としています。

アイコスは私の周りでも使用者が続出しています。結構高い装置とその後のタバコ本体の売上と二度おいしいビジネスだと思います。煙が出ないタバコとして電子タバコと類似していますが、アイコスではニコチンが接種できることが人気の理由です。

この調子だと当面フィリップ・モリスの上がり調子は続いていく感じです。
タバコ業界の再編の動きもあり何を投資対象にするかも悩ましい感じです。
更に健康被害に対する今後のタバコの売上がどうなっていくのかも不確定要素としてあり、長期投資で雪ダルマを転がしていく身としては、手の出しにくさを感じています。

それでは
 
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2017
04.09

【PM】タバコ銘柄を買おうか迷っています

ゆきだるまです。

そろそろ今月の買い付け銘柄の物色を始めています。
エクソン・モービルとAT&Tは下落中でしたので指値を入れてありますが多分駄目でしょう。
保有銘柄での買い増しも重要ですが、新規物件の開拓も考えています。
そこでタバコ銘柄となります。

3/24と3/25のエントリー「タバコが欲しい!」を連載しました。

今回はフィリップ・モリスを少し掘り下げてみます。

【着眼点】
タバコ銘柄は「高収益」「高配当」で株主還元の姿勢が高い
特にシーゲル先生の研究で株主還元率が一番高かった(平均年約20%!)
※アルトリア・グループから分社化しましたが思想は変わっていないと思います。
健康被害と売上が表裏一体の関係にあり、これは株主リスクです。

【企業概要】
PM銘柄01 

【業績確認】
PM銘柄02 PM銘柄03 
【配当実績】
PM銘柄04
【現在の株価】
PM株価20170409 

【感想と考察】
売上高等は微減傾向にあります。
営業CF・マージンが30%近くあり、非常にキャッシュ・リッチな企業です。
増配当に対しても積極的な姿勢を感じます。
米国外で上場しており配当金に対する現地課税率がゼロに近く、NISAで運用すれば配当金の満額受領が可能です。
しかしながら株価が上振れしており「今」買うかどうか判断に悩みます。

それでは
 
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2017
03.25

タバコが欲しい!(2)

ゆきだるまです。

前回はタバコ銘柄フィリップ・モリスを買うか否かをとりあげました。
今回はもう少し掘り下げてみます。

配当再投資に当たっての私の持論は
「配当率の高い株を買う」

配当率とは投資額に対するリターンなので株価に関係がありません。
つまり同じ配当率の銘柄があれば株価の違いはあっても投資と配当の割合は同じになります。

更なる持論は
「配当成長の高い株を買う」

こちらもかつて検証しました。
購入時の配当率は低くても長期保有で配当額が増加すると配当率も上がっていきます。例えばコカ・コーラは現在株価での配当率が3.5%程度だったとしても、その後の20年保有すると保有株価の配当率は実に2倍の7%に成長するのです。
ロイヤル・ダッチ・シェルは配当率6.7%と非常に高いですが、増配がなかった場合は20年後にコカ・コーラに追い越される計算となります。

そこで、今後20年後の保有株の配当率を試算してみました。
タバコ20年配当率予測(vsKO)
グラフは20年間持ち続けた場合の現株株価に対する配当率の推移を表していますが、アルトリア・グループ(MO)が2倍以上の伸びを見せています。

この試算は今後の配当額をどう見るかで変わってくるのですが、下の配当実績のグラフからフィリップ・モリスは直近での配当の伸びが鈍化しており、過去の平均値ではなく直近の値を採用しています。アルトリア・グループはコンスタントに右肩上がりですので平均値を採用しました。レイノルズ・アメリカンも平均値を採用しています。
ただし、レイノルズ・アメリカンはリティッシュ・アメリカン・タバコに買収される計画もあり様子見になります。
タバコ銘柄_KO配当実績グラフ

元に戻ると、実はお買い得なのはアルトリア・グループではないか、と思い直しています。
もっと言えば、コカ・コーラが優秀で、配当力が変わらないのであれば、銘柄を幾つも増やすよりもコカ・コーラに集中投資した方が良いのではないか、という考えもあります。

もうしばらく悩んでみます。

それでは
 
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2017
03.24

タバコが欲しい!(1)

ゆきだるまです。

禁煙歴10年になりますが、無性にタバコが欲しいです。
といっても吸いたい訳ではなくて、タバコ銘柄が欲しいのです。

なぜならば高収益で株主に対して高還元だからです。

シーゲル先生も過去最高の株主リターンをもたらしたのはフィリップ・モリス(PM)だとしています。
著書『株式投資の未来』において、1925年~2003年の累積リターンは年率17%であり、1925年に1000ドルを投じて配当を再投資すれば、2003年には2億5000万ドルに成長している計算になります。

フィリップ・モリスの主要銘柄は「マールボロ」「L&M」など世界的ブランドを輩出しています。
2003年にアルトリアグループに改名し、2008年に米国外事業部を旧名フィリップ・モリスでスピンオフ(分離)しました。
従って現在は米国内のアルトリア・グループ(MO)と米国外のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)で成り立っています。

フィリップ・モリスの配当率は3.67%(平成29年3月24日時点)とまずまずの成績です。
その他 アルトリア・グループ(MO)の配当率3.21%レイノルズ・アメリカン(RAI)の配当率3.37% となっています。

配当実績をみてみるとフィリップ・モリスがダントツです。
2008年のスピンオフ以後のデータですが、9年間で配当が2.7倍!にもなっています。
アルトリア、レイノルズもフィリップ・モリスほどではありませんが、増配実績が高いです。
タバコ銘柄配当実績グラフ
データ出典:yahoo finance

タバコ銘柄は健康面での是非は別にしてもリターンだけを見れば確実に「買い」銘柄だと思います。

実はフィリップ・モリスは買いたくてずっと粘着しているのですが、株価が上昇中で二の足を踏んでいます。

年明け1月の新ポートフォリオ構築の時に、手持ちドルとの関係からフィリップ・モリスにするか、エクソン・モービルにするか悩み、エクソン・モービルを選択しました。(エクソン・モービルはその後下落中;;)
当時のフィリップ・モリスの株価が90ドル位で一番底値だったのですが、現在は112ドルと3ヶ月で20%以上も上がってしまっています。配当率も当時4.5%位→現在3.7%位と割高感が増しています。(長期平均からも大幅に乖離)
配当額でその差を埋めようとすると4~5年は係る計算です。

PM株価20170322 

長期投資で見れば4~5年を長いとみるか、短いとみるかですが、私の場合定年までの10年間のリターンを一つの目標においているので無視はできません。
しかし、これから先も株価が下落しない可能性を考えると「買い場は常に今」なのです。
が、過ぎ去った買い場を惜しんで思い悩むクソダサイ投資家に成り下がっています。

続く
 
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