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2018
10.02

テスラとGE~企業のトップに求められる資質

2018年10月2日
ゆきだるまです。

10月1日は株式市場では第3四半期、日本では下半期がスタートする節目の日。2つの企業のトップ処遇に株価が反応した。

1つ目は電気自動車メーカーのテスラ

TSLA20181001.png 

お騒がせCEOのイーロン・マスク氏がSEC(米証券取引委員会)と和解し留任が決定。

赤字決算を繰り返そうが、虚偽のニュースを流そうが、マリファナを吸おうが、マスク氏は市場から支持されている。南アフリカ出身の事業家には人を惹きつける不思議な力がある。アップルのスティーブ・ジョブス氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏、いずれも能力だけでなく天性のカリスマ性も備えた創業者たち。マスク氏もその一人だろう。


イーロン・マスク氏

リーマンショック以降、株式市場を牽引してきたのはFANGと呼ばれるハイテク産業。20世紀型の重厚長大な産業を捨て去るように社会に変化をもたらす破壊的企業に資本が集まった。

その中でマスク氏は電気自動車という未来を提示した。最近では月旅行。2023年に氏が手掛ける宇宙開発ベンチャー「スペースX社」はZOZOTOWNの前澤友作氏を民間人で初めて月に運ぶと発表。これも人類が描いてきた未来の夢の一つ。

まさにマスク教の信者ともいえる投資家たちに彼は支えられている。

2つ目はGE:ゼネラル・エレクトリック

GE20181001.png 

ジョン・フラナリーCEOが僅か一年で退任。行き詰った巨大企業GEを再建すべく内部から抜擢されたが残念ながら力及ばず。

GEは徹底した人材育成で定評があり、新しいCEOが選ばれると次のCEOの育成が始まるという。CEOの在任期間は前任のイメルト氏までの139年間で僅か10人。昨年8月に就任したフラナリー氏もGEではサラブレット中のサラブレットだったのだろう。

GEのフラナリー氏は業績悪化と株価低迷の責任をとってCEOを退いた
ジョン・フラナリー氏

(過去記事)大きなGEから小さなGEへ

しかし企業存続の危機にあっては内部の人間では立て直しは無理だったということ。今年の6月には110年以上続いたダウ銘柄の看板を外され往年の面影はもはやなくなった。

ここで注目すべきは、新しくCEOに就くローレンス・カルプ氏。氏は米産業機器大手ダナハー:Danaher(DHR)のCEOを2000年から2014年まで務め、売上高と時価総額を5倍に引き上げた実績をもつ。

米電機大手ゼネラル・エレクトリックの会長兼CEOに就任したローレンス・カルプ氏(同社提供・共同)
ローレンス・カルプ氏

ダナハーは、不動産業を創業にM&Aを繰り返して発展してきたコングロマリット。医療機器、検査機器等の産業機器を中心に400超の企業を取り込み、DBSと呼ばれるトヨタ流カイゼンシステムで組織を徹底的に強化。

M&Aでコングロマリットを育てあげる手法はGEを世界最強にしたジャック・ウエルチ氏のものであり、一介の紡績会社だったバークシャー・ハサウエイを巨大な事業投資会社に仕立てたウオーレン・バフェット氏を彷彿とさせる。

【DHR:ダナハーとGE、S&P500の株価比較・過去20年】
DHR、GEの比較20年

リーマンショックを乗り越えて業績を加速させたカルプ氏の実力は本物。GEには誤ったシステムとともに偉大な人材と資源があり、これから先のGEは生まれ変わる可能性がある。そして今も上昇を続けるDHRにも注目をしたい。

テスラのイーロン・マスク氏、新GEのローレンス・カルプ氏、市場が両CEOに求めるものは”将来の期待”、この期待に株価は上がる。

それでは☆彡
 
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2018
06.21

さらばGE!君にはたくさんのことを教わったよ・・・

旧GEホルダーのゆきだるまです。

6月26日にゼネラル・エレクトリック(GE)がダウ30から外されることになりました。GEは1986年創設のダウ当初12銘柄で唯一残っていた企業でした。いったん外されたことがあるものの1907年に再採用されてからは110年以上も米国の看板企業として君臨してきましたが、近年の業績低下に伴って、とうとう除外に至りました。

【GE株価】
GE20180620.png 

はじめてGEを買ったのは去年の4月28日のこと、約定価格は29ドルだった。今がちょうど13ドルを切ったところだから、あれから45%も下落したんだね。まさかリーマンショックでもないのにダウ30銘柄が単独で5割も落ちるなんて未だに信じられない

GEを買おうと思った理由はすごくカンタン。ダウ当初銘柄のブランド、3%近い配当、そして30ドルというお値ごろ感

こんな買い方はナンセンス極まりないなのですが、まあ雰囲気で買ったわけですよ。

それから株価が下がっても、ダウ銘柄だから天下のGEだからとナンピンを繰り返しました。そうして16ドルでリリース。これまでの配当を差し引くと計43%の損失でした。

去年の8月1日に新CEOジョン・フラナリー氏が就任。これまでのジェフ・イメルトCEOは16年を務めて退任。イメルト氏は前回のリーマンショックを乗り越えた凄腕と呼ばれる人だった。GEのCEOはトップサラブレッドで、新しいCEOが決まると次のCEO育成が始まるという徹底ぶり。GEの人材育成は業界でも最先端をいっていた。

でもイメルト時代に今のGEがもうダメだということは明らかだった。フラナリー氏は負債を全部引き受けて新CEOに立ったのだ。組織はイメージ防衛のために、エリートのまま傷つけないでおく人とスケープゴートにする人をわざわざつくる場合がある。GEの場合はその典型だ。フラナリー氏は完全に後者でたたかれ役。栄光のGEの幕を引いたCEOとして歴史に刻まれる。そんな損な役回りを負うのも組織人の務め、つらいところだ。

11月の新事業計画発表で配当の半減が決定株価は一気に急降下した。それもそのはず、GEのようなオールド・ファミリーは業績の伸びよりも安定した配当が求められる銘柄だからだ。アメリカの企業で配当金が払えなくなるのは死刑宣告をしたのと同じ。だからどの企業も歯を食いしばって配当を維持しているのだ。

配当は米国企業の信用と体力を図る大きなバロメーターだということが分かった。

配当の復活を信じてガチホするのも良い。だけど何年かかるのだ?

配当も株価も下がったら元値を戻すのも容易ではない。長期投資といっても我々の投資期間はせいぜい数十年、その間ずっと低調ということもあり得る。好調だった過去の区間を都合よく切り出して、米国株は右肩上がりだから大丈夫という妄信をするのは非常に危ない。根拠のない自信だ。

GEから学んだ大切なことの一つ。

ダウ銘柄といえども減配が決定したら売れ!

今回も10月中旬にアナリストの減配予想がでて株価が24ドルから23ドルに下落、10月下旬にCEOから内示が出て22ドルに下落。そして11月13日の減配決定宣言で一気に18ドルまで落ちた。配当と株価は表裏一体だということ。

大事なことなのでもう一度繰り返す。

減配が分かったら躊躇せずに売れ。

シーゲル博士の赤本でフィリップモリスが過去最高のリターンを出したという事例は、株価がどん底に落ちても減配をしなかったから。再投資する配当がきちんとあったから下落のプロテクターとか上昇のアクセルとかいう後付けの説明ができている。

最近、20世紀に活躍したオールドファミリーの行く末が気になっている。エネルギー、通信、金融、健康など我々の生活をとりまく環境はテクノロジーの進歩や人の意識の変化とともに大きく変わっている。持ち株であるエクソン・モービルロイヤル・ダッチ・シェルAT&Tウエルズ・ファーゴジョンソン&ジョンソンコカ・コーラ本当に21世紀も大丈夫なのだろうか?

恐竜が絶滅したのは環境の変化に対応できなかったから。企業も同じ。

見つめよ!そして備えよ常に

さようならGE、そしてありがとう。

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2018
06.06

高値づかみのダウ(DIA)は値が戻らずGEのお仕置きが今も続く

旧GE株主で現DiAホルダーのゆきだるまです。

GE(ゼネラル・エレクトリック)の沈下が止まらない。

5月23日の投資家会議でジョン・フラナリーCEOが更なる減配の可能性を示唆したため、株価が7.3%下落。そして6月4日にはJPモルガンのアナリストが目標株価を11ドルに引き下げたため株価は13ドル台に突入。

【GE株価】
GE20180605.png 
1月末に配当1/2カット、分社化検討の発表を聞き、先行きが真っ暗になったGEを手放した。この時の売り値16.0ドル。あれから15%近く下落。更に目標株価11ドルまで下がると33%減。あの時見切りをつけたのは正解だった。

問題はその後にとった行動。あの時、かなり自分のセンチメントもいかれており、GEを売った金を即座にダウETF(DIA)に突っ込んでしまったことだ。GEの爆損は、残り29社のダウの家族に働いて返してもらおう、などと考えたのが運の尽き。

ダウはダウで最高高値をつかんでしまった ( ;∀;)

【ダウ株価】
 ダウ20180605 
その数日後の1月末政府の利上げ観測からNY市場は一気に総崩れ。あれから4ケ月が経過するがダウは一向に値が戻ってこない。200日移動平均線やPERを考えると、今のダウの適正値は24000ドルが良いところなのだろう。

ダウにはアマゾンやエヌビディアといったイケてるハイテク銘柄は入っていない。いま一番イケてないディフェンシブ銘柄ばかりのオールドファミリーだ。

「ダウは100万ドルを目指す」と慧眼の投資家バフェットは云う。

一体いつのことだ?

買い値に戻るのも数年はかかりそうだ。出てくるのはため息ばかり。

それでは☆彡
 
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2018
04.21

今日のダウはゼネラル・エレクトリック(GE)が一人勝ち!

ダウETFの形でGEを保有するゆきだるまです。

アップルが昨日に続き大きく下げておりダウ工業株は続落しています。またトランプ大統領がツイッターで「石油業界が意図的に価格を釣り上げている」と非難したためエクソン・モービルやシェブロンが売られました。ほぼ全面安となる中でゼネラル・エレクトリック(GE)の株価は第1四半期決算の発表を受けて上昇しました。

【GE株価】
GE20180420.png 

GEの決算内容

1株利益・売上高ともに市場予測を上回りました。

調整後の1株利益は0.16ドルで、前年同期の0.14ドル、市場予想の0.11ドルを上回りました。株主帰属の継続事業ベースの利益は3億6900万ドルで前年同期比の3倍強となりました。

航空機エンジン、輸送、ヘルスケアの3事業の利益は2桁台の伸びを示し好調でした。一方で電力事業は38%の減益、売上・受注ともに減少しました。石油・ガス事業も特殊要因を除くと30%の減益となりました。

売上高は287億ドルで、前年同期の6.6%増で、航空機エンジン、石油・ガス、ヘルスケア事業が増収となり、電力、輸送、再生可能エネルギー事業の減少分をカバーしました。

2018年通期の1株利益の見通しは1.00~1.07ドル(調整後、リストラ関連費用は除く)、インダストリアル関連の調整後キャッシュフローの見通しは60~70億ドルとして据え置かれています。

GE社は自社分割の可能性を検討中としつつも各事業の改善を優先させる考えです。今後3年間の再編計画の一環で約200億ドルの資産売却が進行中。今後数か月内に新たな情報を公開することも明言しました。

GEに対して思うこと

GEは20世紀最高の経営者と謳われたジャック・ウエルチCEOの代に世界最大の企業に成長しました。M&Aを繰り返した末のコングロマリットは、組織が肥大かつ複雑になり過ぎて経営統合がとれなくなりリーマンショックを契機にグループ全体の経営が破綻。現在のジョン・フラナリーCEOに代わり徹底的なリストラを断行、航空機、医療、電力の三分野を柱にスリム化したうえで分社化をする構想が1月に打ち出されました。

かつてGEを保有していた身としては、配当金の半額カットと株価の暴落、そして最後は企業分割構想にとどめを刺されました。

企業存続が危うくなったGE株はいったん手放し、今はDIA(ダウ30ETF)の形でGEを再保有しています。元々ダウの看板でGEを取得したのがきっかけなので、GEで受けた爆損はダウの残り29社で治癒してもらおうという自分なりの整理です。

一時は株価が12ドル台まで落ち込みダウ銘柄除外がリアルにもなりましたが、今回の決算で一瞬とは云え15ドルに再タッチできたのは大変喜ばしいことです。4月20日のGEは終値14.54ドル、前日比+3.93%、ダウ全体の騰落率ではGEがトップ、全体株価が▼205ドル安となる中でGE寄与分は+3.8ドルでした。

【4月20日のダウ30騰落状況】
ダウ騰落率20180420

最近は高配当なディフェンシブ銘柄が市場から見捨てられつつあります。それでも長期の景気循環サイクルを考え合わせれば日はまた昇るので、当面は配当金を頼りに割安になった株をコツコツと拾っていくつもりです。

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2018
01.30

GEから手切れの配当金に涙する~個別株の危うさを学ぶ

元GE株主のゆきだるまです。

先週の金曜日夜にGE(ゼネラル・エレクトリック)の全ポジションを解消したところですが、翌月曜日にGEから配当金が振り込まれていました。

 1株当り:0.12ドル(税込)
  配当率  :0.75% (売却株価16ドル時、通年換算3.0%)

雀の涙ほどではありますが、GEから慰謝料を貰ったみたいで少し切ない感じでした。

GE夕照

GEに関する全取引きを精算したところ最終損益は次のとおりでした。

 売却損  ▲44.6%(ドルベース、手数料含む)
 配当相当     1.6%(中間配当3回)
 最終損益 ▲43.0%

 投資全体でのGE占有額  8.0%
 投資全体でのGEの損率 ▲3.4%

うーん、香ばしいです。全体額が200万円にも満たない少額投資ではありますが、それでも一般生活レベルに置き換えてみると結構痛かったです。

GE単体でみたら4割強の損率でも、投資全体では4%未満であり、分散投資ってやっぱり大事ですね。

しかもポートフォリオに占めるGEの割合が8%ってかなり高かったです。平均すると12.5銘柄に均等投資した形だったので、もっと分散させておけば損率は更に下げられたわけです。

例えばGEを売却した資金でダウ30ETFを買い直したわけですが、ダウ30でのGE占有率は下落前で1%程度だったとすると、損率はー0.5%程度だったわけです。

改めて言わせていただくと、分散投資は凄く大事です。

銘柄分析とかいっても所詮は素人の鑑識眼。企業が少しでも決算を良く見せようと四苦八苦しているのに、一通りの決算書やマスコミ情報だけでGEの様な病巣を何処まで見抜くことができたのか。GEに最初に投資したのは去年の4月頃、ダウ30の当初銘柄で米国を代表するGEがこんなことになると夢に想っていなかったというのは完全なる認識不足でした。

羊頭狗肉という諺のとおり看板にも偽りがあると疑った方が良いです。銘柄分析の弱さをフォローするのが権威付けですが、ダウ30、バフェット銘柄、S&P格付け、配当貴族・・・これらの権威付けも永久保証してくれるものでないことも認識しなければなりません。GEに関していえば、長い歴史の中で一つずつ裏切ってきた実績があります。

改めて言わせていただくと、銘柄の永久保証などありません。

ジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来」を読んで米国株投資を始められた方は多いと思います。私もその一人です。配当再投資で不死鳥の如く蘇ったフィリップモリスの武勇伝が巻頭を飾ったりしていますが、これはラッキーな一事例です。

著書の中でも手数料や税負担がリターンを棄損するので買い持ちが強く推奨されていますが、これも生き残れる会社であることが前提です。著書の副題にもあるように「永続する会社が本当の利益をもたらす」わけです。何でもかんでも買い持ちをすれば良い訳ではありません。
赤本 
倒産すれば紙くずですし、業績低迷から再浮上できなくなった企業も山の様にあるわけです。広瀬隆雄氏のMarketHack流に云えば、ダメになった企業の株をアホールドし続ければ凍死家になってしまうわけです。

改めて言わせていただくと、買い持ちが絶対の正解ではありません。

今回のGEで個別株投資について再認識したのは以上の3点です。GEはいずれ復活するかもしれません。その時は狼狽売りしたクソダサイ投資家という烙印を喜んで受けましょう。GEが復活しなければドヤ顔をさせていただきます。

いずれにしても、買った時のイメージと異なることとなった時は、一度考え直してみた方が良いということを肝に銘じておこうと思っています。結局のところ投資判断は自分自身でするしかないのですから。
 
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