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2019
04.20

おいおい!VHTを買った傍からヘルスケアは急落かよ

2019年4月20日
ゆきだるまです。

S&P500指数への投資は株式投資の王道です。

これを超える投資先について様々な研究が行われてきましたが、ヘルスケアは主要産業10セクターの中で過去に最高のリターンを出してきたことで知られています。

ヘルスケアは万人にとって不可欠であり、開発コストや訴訟リスクの不安はあるものの今後の高齢社会に向かって需要はますます増大していく分野です。しかも景気の影響を受けにくくコンスタントに需要があるため安定したリターンが期待できます。

ゆきだるまも老舗中の老舗ジョンソン&ジョンソン社への投資を行うほか、最近ではVHT(ヘルスケアセクターETF)を買い、ヘルスケア全般に投資の輪を広げています。

しかしながら、国民皆保険(メディアケア・フォア・オール)というヘルスケア投資に新たな脅威が登場しました。

2020年の大統領選を照準に据えながら民主党政権が提唱している制度で、現在高齢者と低所得者に限定している米国民保険制度を全世帯に拡大するというもの。

米国では公的保険が適用されない世帯は民間保険に加入することが一般的ですが、これが実現すると民間保険業が縮退するばかりでなく、医療費圧縮に対する公的圧力も高まるためヘルスケア全体の収益性が悪化するおそれがあります。

先週、民間保険最大手のユナイテッドヘルス社の決算発表があったところ、デービッド・ウィッチマンCEOが「一部で議論されるヘルスケア事業の変革は人々と医師との関係を壊すうえ、医療制度を不安定にする」との懸念を表明したため、保険業を中心にヘルスケア株全般の売りにつながりました。

UNH(ユナイテッドヘルス社株)は好決算にもかかわらず株価は一時6%近く下落。

VHT(ヘルスケアセクターETF)も年初来のリターンをほぼ逸失しています。

【ヘルスケア年初来のリターン比較】
ヘルスケア年初リターン20190418

ゆきだるまも先月買ったVHTが既に▼5%(涙目)

(過去記事)VHT(米国ヘルスケア・セクターETF)を買ってみた

これから先の見通しですが、企業寄りの現共和党の政策に対し、幅広い国民の支持を集める国民皆保険は政権交代の大きな目玉となるでしょう。何よりもトランプ大統領自身が再選に意欲的なのが痛い。

ヘルスケア投資は暫く低迷するかもしれません。

しかしそこが勝機です。

良いものを安く仕込んで寝かしておく、

長期投資家のたしなみですね。

それでは☆彡
 
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2019
03.24

VHT(米国ヘルスケア・セクターETF)を買ってみた

2019年3月24日
ゆきだるまです。

木曜日にエクソン・モービルを売ったお金でVHT(バンガード 米国ヘルスケア・セクターETF)を買いました。

ヘルスケアは、生活必需品と並んでセクター投資の王道です。人の生活に密接に関連するため需要はコンスタントにあり、S&P500(市場平均)を超えるリターンを生み出してきました。

ゆきだるまも、ヘルスケアの老舗JNJジョンソン&ジョンソン株を持ち続けています。JNJは長年にわたり業界トップを走り続ける超優良銘柄ですが、個別株固有のリスクもあって、アスベスト問題で株価が急落したのは記憶に新しいところです。

競争の激しい世界でもあります。ただ全体を俯瞰すれば、医療・医薬の分野は参入障壁も高く、セクターという枠の中で各社が切磋琢磨しています。そのためヘルスケアへの投資は、VHTの様な丸ごとパックを買っておくのが一番賢い投資法ということになるのでしょう。

この辺が参入障壁が低い生活必需品メーカー(食料・日用品等)との違いかもしれません。

(過去記事)P&Gなど生活必需品メーカーは投資対象として厳しく感じる理由

ヘルスケアセクターに投資する場合、VHTの他にXLV(ヘルスケア・セレクト・セクター SPDR ファンド)がありますが、両者を較べると分散度・保有コストの面でVHTに軍配が上がります。

 VHT:構成360社・経費率0.10%
 XLV:構成  60社・経費率0.14%

VHTは、ジョンソン&ジョンソン、ファイザー、ユナイテッドヘルス、メルク、アッヴィなど超大手の上位5社で全体の3割を占めています。

リターンではVHTはJNJやS&P500よりも高い成績を出しています。

【VHT, JNJ, S&P500のリターン比較】 VHT設定年の2004年以降
VHT, JNJ, SP500比較2004~

VHTの泣きどころは、分配金利回りの低さでJNJの配当金の半分しかありません。

 VHT:1.28%、JNJ: 2.61%

ただし分配金の上昇はJNJと同じ水準で上がっていっているので、長年持ち続ければ旨味が出てくる銘柄ですね。スタート時点の実入りの低さは基準価額の上昇率でカバーしてもらうという考えに切り替えます。

【JNJ配当金とVHT分配金の経年推移】 VHT設定年の2004年以降
JNJ,VHT配当状況 

VHTとJNJは暫くは両方持ってみて、VHTの具合が良いようであれば、JNJもいずれはVHTに乗り換えることも考えています。

それでは☆彡
 
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2017
09.24

【検証】配当で暴落をケアできるか(ファイザーを事例に)

皆さんこんにちは ゆきだるまです。

ファイザー【PFE】はダウ30銘柄で世界最大の製薬会社です。第二次世界大戦中のペニシリンやバイアグラの開発、新薬開発会社を丸ごと買収する「ファイザーモデル」で知られています。2017年8月末現在で世界時価総額ランキング28位の企業です。

そんな超が付く大企業であるファイザーもリーマンショックの時に41年も続けてきた連続増配当を停止しています。つまり配当貴族の座を降りたわけです。

ファイザーの株価と配当の推移をグラフにまとめました。(データ出典:yahoo finance)
PFE株価と配当推移
棒グラフの配当は2009年5月の配当で1株0.32ドルから0.16ドルに半減させています。折れ線グラフの株価を表していますが、2009年3月2日に11.62ドルの大底を付けています。史上最高値の50.04ドル(1999年4月12日)から77%の下落となりました。現在の株価が36ドルなので当時の最高値の2/3程度しか値を戻していません。

さて、今回は1999年に最高値の50ドルで株を掴んでしまった人の末路を検証してみたいと思います。リーマンでの最下落と配当半減の洗礼を受けても、この株を持ち続けているとどうなるか。

ここでは配当の存在に着目して「配当のみでどこまで損失が回復したか」、更には「配当を再投資した場合はどうか」の二点について検証をしてみました。

【検証結果】
PFE資産リターン比較
①の資産額ですが、単純に株価だけみると最高値(左端50ドル)から現在(左端33ドル)で2/3程度までしか値を戻していません。

②は配当のみを積上げて株価下落分をカバーすると9割程度まで回復をしています。

③は配当金が出る毎に機械的に再投資(同株の買い増し)を行った場合、2016年8月に株価下落分をクリアしています。その後、株価が2割弱下落していますので、現在でほぼトントンといったところです。

せっかくなので、配当再投資の過程をお示しします。

【配当再投資の計算手順】
・1999年4月の最高値の時に10万ドルを投資して2千株を取得(計算の便宜上株価は49.99ドルで設定)
四半期の配当毎に同日株価(終値)で株を買い増す(特定口座を想定)
 (配当税は米国内10%+日本国内20.315%、手数料は現証券3社の額を適用)
・お釣りは次回買い増し時に補填して買い増しを続ける。

PFE配当再投資(計算表)

【考察】
41回目の配当再投資の時に配当金が半減していますが、直前の40回の時が株価最安・配当最高の一番の買い場となりました。配当再投資を機械的に行うメリットはこうした買い場を逃さないということにあります。70回目の配当時に原投資額の10万ドルを超えました。
回復まで実に18年、当初の2千株に対して1千株近い買い増し、税引後の受取配当額も当初の100ドルから7倍近く(配当の伸び率は4.6倍)になっています。
配当は単純に受け取るだけでなく、戦略的に再投資をすることで回復力を高めることが分かりました。

この試算を行う中で配当に係る税金と株の買い増し手数料が大きなウエイトを占めることも分かりました。
 配当税の合計 10,872ドル(原投資額の1割程度)
 手数料の合計   400ドル(原投資額の0.4%程度)
実際は損失に伴う税控除があるのでその分のリターンは早くなると思います。

※ゼネラル・エレクトリック(GE)で同様の試算を行っているので過去記事をご参照ください。
 「大暴落時に平常心を保てるか!?」

【まとめ】
こうした試算をしてみると大暴落時の優良高配当株の強さを感じますね。ファイザーはリーマン前から長期にわたって下落を続けていますが、世間的に大暴落といわれる2007年のサブプライム問題から翌年のリーマンにかけての下落率はそれほど大きくはありません。ゼネラル・エレクトリックもそうですが、リーマンショックの様な株価と配当の両方が大打撃を受けたドン底でもに冷静淡々と株を買い増していけるかが勝負の分かれ目になると思います。それにしても18年は長いですね・・・

それでは
 
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