2017
09.24

【検証】配当で暴落をケアできるか(ファイザーを事例に)

皆さんこんにちは ゆきだるまです。

ファイザー【PFE】はダウ30銘柄で世界最大の製薬会社です。第二次世界大戦中のペニシリンやバイアグラの開発、新薬開発会社を丸ごと買収する「ファイザーモデル」で知られています。2017年8月末現在で世界時価総額ランキング28位の企業です。

そんな超が付く大企業であるファイザーもリーマンショックの時に41年も続けてきた連続増配当を停止しています。つまり配当貴族の座を降りたわけです。

ファイザーの株価と配当の推移をグラフにまとめました。(データ出典:yahoo finance)
PFE株価と配当推移
棒グラフの配当は2009年5月の配当で1株0.32ドルから0.16ドルに半減させています。折れ線グラフの株価を表していますが、2009年3月2日に11.62ドルの大底を付けています。史上最高値の50.04ドル(1999年4月12日)から77%の下落となりました。現在の株価が36ドルなので当時の最高値の2/3程度しか値を戻していません。

さて、今回は1999年に最高値の50ドルで株を掴んでしまった人の末路を検証してみたいと思います。リーマンでの最下落と配当半減の洗礼を受けても、この株を持ち続けているとどうなるか。

ここでは配当の存在に着目して「配当のみでどこまで損失が回復したか」、更には「配当を再投資した場合はどうか」の二点について検証をしてみました。

【検証結果】
PFE資産リターン比較
①の資産額ですが、単純に株価だけみると最高値(左端50ドル)から現在(左端33ドル)で2/3程度までしか値を戻していません。

②は配当のみを積上げて株価下落分をカバーすると9割程度まで回復をしています。

③は配当金が出る毎に機械的に再投資(同株の買い増し)を行った場合、2016年8月に株価下落分をクリアしています。その後、株価が2割弱下落していますので、現在でほぼトントンといったところです。

せっかくなので、配当再投資の過程をお示しします。

【配当再投資の計算手順】
・1999年4月の最高値の時に10万ドルを投資して2千株を取得(計算の便宜上株価は49.99ドルで設定)
四半期の配当毎に同日株価(終値)で株を買い増す(特定口座を想定)
 (配当税は米国内10%+日本国内20.315%、手数料は現証券3社の額を適用)
・お釣りは次回買い増し時に補填して買い増しを続ける。

PFE配当再投資(計算表)

【考察】
41回目の配当再投資の時に配当金が半減していますが、直前の40回の時が株価最安・配当最高の一番の買い場となりました。配当再投資を機械的に行うメリットはこうした買い場を逃さないということにあります。70回目の配当時に原投資額の10万ドルを超えました。
回復まで実に18年、当初の2千株に対して1千株近い買い増し、税引後の受取配当額も当初の100ドルから7倍近く(配当の伸び率は4.6倍)になっています。
配当は単純に受け取るだけでなく、戦略的に再投資をすることで回復力を高めることが分かりました。

この試算を行う中で配当に係る税金と株の買い増し手数料が大きなウエイトを占めることも分かりました。
 配当税の合計 10,872ドル(原投資額の1割程度)
 手数料の合計   400ドル(原投資額の0.4%程度)
実際は損失に伴う税控除があるのでその分のリターンは早くなると思います。

※ゼネラル・エレクトリック(GE)で同様の試算を行っているので過去記事をご参照ください。
 「大暴落時に平常心を保てるか!?」

【まとめ】
こうした試算をしてみると大暴落時の優良高配当株の強さを感じますね。ファイザーはリーマン前から長期にわたって下落を続けていますが、世間的に大暴落といわれる2007年のサブプライム問題から翌年のリーマンにかけての下落率はそれほど大きくはありません。ゼネラル・エレクトリックもそうですが、リーマンショックの様な株価と配当の両方が大打撃を受けたドン底でもに冷静淡々と株を買い増していけるかが勝負の分かれ目になると思います。それにしても18年は長いですね・・・

それでは
 
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