2017
10.17

【疑問】長期投資で利食いは千人力なのか?

Category: 日々の逡巡
こんにちは、ゆきだるまです。

利食い千人力という格言があります。「利益を確定させることは千人の力を得るようなもの、どんな時でも利益を確定させることが大事だ」という意味で使われます。長期投資をしている過程でも利食いはした方が良いのでしょうか。

長期投資は短期投資のように資金の回転を前提にしていないので、損切りも利益確定も議論の対象にはなっていません。実際に日本株でトレードしていた頃は、株を買ったら直ぐに指値と逆指値を入れて値幅管理を行っていましたが、米国株を始めてからというもの、特に長期投資を志してからは指値も逆指値も入れていません。ある意味でノーガード戦法です。

これは相場の上下動は気にしないということではなくて、損切りや利確といったトレードを繰返すと手数料やら税金やらで結果としてパフォーマンスを落とすことになるので上下動を容認しているのです。

長期投資はある意味で結婚生活に似ていて、両者の関係が決定的に破たん(破産)した場合に離婚(損切り)はするかも知れませんが、両者が幸せ過ぎて分かれる(利確)するというのは聞きませんし、多少ケンカした程度でも色々な意味で損失が大きいので離婚はしないわけです。「そうでは無い」とのご批判もあろうかと思いますが、ここは一般論ということで。

米国株には、生涯つきあえるパートナーが多くいるため、長期保有をしている方が多いと思います。それでも気になるのが「大暴落」です。一夜にして資産が半減しているという事態も時折り発生しています。理想は最高値で売り抜けることですが、その様なことは誰にも予測が出来ません。また、買われ過ぎだと思って利益確定をしても、その後、価格が下落しなれば投資機会を失ってしまうわけです。売買手数料と税金だけは確実に引かれていくことになります。

それでは大暴落にはどう備えるのか、ということですが、結論は「何もしない」のが得策かと思います。敢えてするなら株価が下落した時に買い増しが出来るように現金の保有率を高めておくことでしょうか。

大暴落しても平常心を保てるよう私はいつも次のチャートを眺めることにしています。米国株だけが過去200年にわたって右肩上がりの利益を出しています。折々大暴落もありましたが、その都度回復をしており、を手放さなかった人が最高の利益を得ています。
total return 
(出典:ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」)

秋の夜長の戯れ言になりましたが、米国株式への長期投資を行う場合、生活で必要になった時以外には利益確定は考える必要がないと思い至った次第です。

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2017
10.10

【長期投資】一般・つみたて両NISAのイイトコ取り作戦

Category: 日々の逡巡
こんにちは、ゆきだるまです。

NISAは少額投資家にとって非常に嬉しい制度です。投資利益が非課税になるだけでなく、証券会社の計らいで米国ETFの買付手数料も実質無料になるサービスがあるからです。 (マネックス証券は米国個別株の買付手数料も実質無料)

来年からつみたてNISAが始まりますが、2018年から2023年の間は一般とつみたての両NISAのいずれかが使えます。どちらも一長一短があるのでメリットを最大限活用したいものです。

【一般NISAとつみたてNISAの違い】
一般NISAつみたてNISA
年間投資上限額
120万円
(2015年以前は100万円)
40万円
投資可能期間2013年~2023年2018年~2037年
非課税保有期間原則5年
(ロールオーバーで最長10年)
20年
運用商品国内株式・海外株式・投資信託国の基準を満たした投資信託
*ロールオーバー:保有継続

【メリットの抽出】
年間投資上限額:【一般NISA】120万円>40万円
非課税保有期間:【つみたてNISA】20年>原則5年(ロールオーバーで10年)
運用商品:【一般NISA】株式全般+投資信託全般>国基準の投資信託

短期的には一般NISAの方が投資上限額、運用商品で勝っています。つみたてNISAは長期保有の点でメリットがあります。そのため当面は一般NISAを使ってから、つみたてNISAへの乗り換えを考えます。一般NISAとつみたてNISAでは同一年の重複投資は出来ないので、2023年までは一般NISA、2024年からつみたてNISAを使用します。

【一般・つみたてNISA活用表】
一般・つみたてNISA活用表 

2018年枠までは一般NISAでロールオーバーをかけて10年間の非課税措置を受けます。その後、一般NISAからつみたてNISAにはロールオーバーができないため、いったん40万円分の資産は換金して2024年枠からつみたてNISAに投資します。こうすることで2018年枠までに投資した年間40万円分の資金はトータル30年間非課税運用が可能です。2019年枠以降はロールオーバーが出来ないので、5年後に40万円分をつみたてNISAに乗りかえて最長25年の非課税運用を行います。

一般NISAは個別株式も利用可能なので、この期間で利殖を図ってから、つみたてNISAで手堅いインデックス投資を選択するというのもありです。

一般NISAからつみたてNISAに同じ銘柄(ノーロードの投資信託)で乗り換える際、いったんは売買が発生しますが、手数料も課税も発生しないので実質的にはロールオーバーと同じ効果が得られます。

一般NISA終了時に簿価割れしていると、課税口座に移管する際に評価損をすることが課題ですが、つみたてNISAに資金を移す分についてはその心配もなくなります。

結論としては一般NISAが使えるうちは目一杯使った方がお得です。いずれにしても来年の2018年は一般NISAで最長10年のロールオーバーができる最終枠となるので、少なくとも来年は一般NISAを使うべきですね。

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2017
10.09

【再確認】50年後も耐えられる投資対象

Category: 日々の逡巡
こんにちは、ゆきだるまです。

下町の明るい未来

まず、この50年間で何が変わってきたのか?

生活レベルで考えると、一番大きいのがIT(情報インフラ)だと思います。高性能なコンピューターが個人レベルでいきわたり、インターネットにより世界中の情報が共有化されました。さらに通信手段の無線化・高速化が進み、固定電話から携帯電話、そしてスマートフォンに発展して情報を携帯することが可能となりました。これに合わせて商取引もオンライン化が進みつつあります。

次に世界の動向ですが、東西冷戦と呼ばれた資本主義と社会主義の対立が解消、というよりも社会主義陣営が一方的に崩壊しました。これによりアメリカ1強のもとで世界が再編され、北半球を中心としたヨーロッパ、日本など先進国と呼ばれる地域からアジア・南半球の新興国に発展の軸足がシフトしつつあります。

次に、今後50年の想像をしてみます。

ITはIoT(モノのインターネット)・人工知能に発展して生活の自動化がますます進み、高速通信インフラがこれを支えます。温暖化対策の下で化石エネルギーは使用が制限され、再生可能エネルギーへの転換が進むことになるでしょう。先進国は高齢・成熟化し、新興国が世界経済を牽引していくようになります。もしかすると宇宙や深海にも足跡が伸びて新たな科学の扉が開けるかもしれません。

常識的な範囲ではこんな感じですが、想像どおりにはいかないことも多々あります。
(参考)IBM、人工知能、そして2001年宇宙の旅

さて、本題の今後50年は何に投資をしたら良いかです。

今、私が保有している銘柄は、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソン・モービル、ロイヤル・ダッチシェル、コカ・コーラ、AT&T 、ウエルズ・ファーゴ、ゼネラル・エレクトリック、これらはどれも20世紀に活躍した企業です。果たして技術進歩の目覚ましい21世紀の投資に耐えられるのでしょうか。グーグルやアマゾンの方が将来有望だと考えてしまいます。

それならば、S&P500に一本化した方が簡単だし、考える手間も省けるというものです。

ここで、原点に立ち返りたいと思います。

原点と云えばジェレミー・シーゲル博士の「株式投資の未来(永続する会社が本当の利益をもたらす)」をおいて他にはありません。50年後は何に投資をしたら良いか、答えはここに書かれていました。

成長企業は必ずしも投資家に高いリターンをもたらさない(成長の罠)
S&P500の当初銘柄(1957年)は、現在(2003年)の構成企業の運用成績を平均で上回っている
バリュエーションと配当はいつでも重要
セクターとしてはヘルスケアと生活必需品のリターンが最も高い

投資とはリターンを求めることだとすると、成長企業の株価は期待値が加わって高すぎるのが通例です。企業自体も設備投資のため利益を産まない傾向にあります。真にリターンを産むのは成熟・安定した企業です。その事業分野で支配的な地位を確立しており、かつ設備投資も終わっていれば高いキャッシュフローが見込め、それが投資家に還元されることになります。これからの時代を引っ張っていく企業は長期投資の対象としては適切ではないということです。

シーゲル博士はS&P500の有効性についても言及しており、頻繁に入れ替えが行われてきた新興銘柄は成長企業でありバリュエーションは良くない。これがS&P500全体の運用成績を押し下げている。それよりも1957年当時のS&P500構成銘柄から外された企業でもバリュエーションと配当が優れているため、ホールドしていれば新興の成長企業よりは高いリターンが得られるということを証明されています。

現時点で安定して高い配当が出せる企業は、株主にとっては将来にわたる最良のパートナーということです。特に生活に密着したヘルスケアと生活必需品は、消費者に支えられた普遍的価値を持っています。

一点だけ心配なのは、かつて写真フィルムで世界最強であったコダック社がデジタル化の波に押されて経営破綻したように、ゲームチェンジなどで企業が崩壊しないことです。こればかりは個別株投資固有の課題であり、分散投資によってしか回避することが出来ません。

以上から、今後、50年の投資を考えた時でも、超優良の高配当銘柄が最良の選択肢であり、ファンドを活用した分散投資も併用していくという従来の方針を再確認した次第です。とりあえずは現在の保有銘柄に投資を続けるとともに、長期保有のためのETFの割合を増やしていこうと考えています。

それにしても、シーゲル博士の「株式投資の未来」は凄いなあ・・・きっちり全部の疑問に答えてくれています。折に触れて何度でも読み返さないといけませんね。

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2017
10.08

【人生百年】50歳から始める資産運用

Category: 日々の逡巡
皆さん、こんにちは!

50歳で投資を始めるのは遅すぎるかと思いましたが、100歳まで生きることを想定すると、まだまだ十分な長期投資が可能です。「投資した分は死ぬまでに使い切る」ことを目標に一つの試算をしてみました。

前回の記事に基づき、人生を3段階に分けて投資計画を考えます。
 第1段階:60歳まではひたすら投資
 第2段階:75歳までは資産の一部を取崩して使用し、残る資産は運用を継続
 第3段階:75歳で資産を全部換金して残された人生で厳格に運用

75歳で資産を全部換金する理由は、超高齢期に暴落に見舞われると目も当てられないからです。ただし、残資産の状況から運用を継続することも考えてみます。

【試算例】
50歳の時に原資100万円で投資生活をスタート。
①60歳まで毎月5万円を配当率2%/年・成長率5%/年の資産に投資
②60歳から75歳まで毎月7万円を取崩し、残資産は運用を継続
③-1:75歳で全資産を換金して百歳まで使用
③-2:75歳を過ぎても毎月7万円の取崩し・残資産の運用を継続

【試算結果】
資産運用(人生100年)
①60歳で760万円の投資に対して資産は1.6倍の1200万円を達成
②75歳まで毎月7万円を使いながら資産運用を続けると1086万円が残る
③-1:75歳で全資産を現金化すると残25年は毎月3万6千円が使用可能
③-2:75歳以後も資産運用を続けると毎月7万円を使用した末に100歳で2百万円程度が残る

【考察】
結構、現実的な試算ができた手応えがあります。10年間5万円ずつ投資してリタイア後40年にわたって毎月7万円の小遣いが得られるのは良いですね。

今後50年というと超長期の投資になりますが、50年の投資に耐えられる資産って何でしょう。株式投資で一番おそろしいのが株価の暴落と企業の倒産です。そうなると個別銘柄では長期安定が見込める超優良大型企業以外には選択肢はない感じがします。それでも50年間安泰かどうかは良く分からないので、S&P500に投資をするのが無難かつ最良の選択になるかもしれません。

当面は60歳で資産1200万円、50年耐えられる資産形成を目標に投資計画を考えていきたいと思います。

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2017
10.06

【人生設計】投資したお金を、いつ・どうやって使うか?

Category: 日々の逡巡
皆さん、こんにちは! ゆきだるまです。

長期投資をしていると株をいつ売るべきなのか、ふと悩むことがあります。
とりわけ配当再投資などを行っていると、株は売ってはならないという感覚にとらわれます。株のコレクターと化してしまった人も良く見かけます。

かつて、アメリカにロナルド・リードさんという方がいらっしゃいました。92歳でお亡くなりになった時、遺品の中から9億円相当(8千万ドル)の株券が発見されました。普段は極貧とも云える生活を送っていながら、殆ど売却された痕跡がなかったようです。また配当金で株の買い増しも行っていたようです。この方の場合は株を買うことが趣味で、生活を充実させることには興味がなかったようです。

(参考)長期投資で得たお金は無駄遣いしない

何のために投資をしているのか、という目的を時折り再確認する必要がありそうです。

私の場合、生活費は別に管理していています。自分の自由にできる小遣いを老後も充実させていきたいと思い、株式投資で小遣いの資産運用に至った次第です。今のサラリーと小遣いが保証されるこの10年間で出来るだけ利殖を図って老後に備えていこうと考えています。自分の小遣いを遺留するつもりはないので使い切るつもりです。

週刊ダイヤモンド(2017/09/23)に、私の考えに近い資産運用イメージ図が載っていたのでご紹介します。
人生の投資計画
この図は人生の終点から逆算した資産運用イメージを描いています。60歳まではひたすら積み立て、75歳までは一部を取り崩しながら残りで利殖を続け、75歳で全額取り崩して95歳で全額使い切るようになっています。運用資産の利回りは3%、月に10万円ずつ使うと想定した場合、60歳までに2800万円を貯めましょうというものです。60~75歳の間は毎年資産の4%を取り崩し、残りで年利3%の運用を続ける感じです。

逆に考えるとリタイヤ時に2800万円貯まっていると月に10万円ずつ35年間使えそうですよ、ということです。これに退職金や年金額が加わるとそこそこの生活水準は維持できそうですね。

この人生逆算方式は結構面白い考え方なので、暇な時にでも自分の人生パターンで試算してみようと思います。

この例では人生95年で設計していますが、平均寿命が伸びている昨今では、幾ら必要かという議論も大事ですが、何をするか、ということも合わせて考えていく必要がありそうです。

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