2017
05.21

大暴落時に平常心を保てるか!?(その2)

Category: 試行錯誤
【前回の続き】
ゼネラル・エレクトリック社【GE】サブプライム問題/リーマン・ショック株価が最大85%暴落(配当も1/3に減額)。その後回復はしているものの現在も株価・配当額とも下落前の水準には到達していません
Q 暴落直前の高値で同社株を取得してしまった場合、あなたならどうしますか? 

  GEリーマン~回復期
GE配当実績2002-2016

この場合、対応は大きく3通りだと思います。
 対応案1 損切りする。
 対応案2 何もせずに持ち続ける
 対応案3 配当金を再投資(買増し)してみる。

対応案1はオーソドックスな行動です。実際に株価が2割ほど下落した時に多くの人が手放してリバウンドをしています。早めに投資資金を回収してキャッシュを温存するのは通常の心理だと思います。当然のことながら損切りという痛い勉強代を支払うので、早ければ早いに越したことはありません大底付近で手放すのは最悪のケースです。

対応案2はこれから検証しますが、10年近くたった現在、配当金を全額合わせても元本価値は回復していません。何よりも、この大暴落でポジションを持ち続けられるのは相当の精神力の持ち主か、GE社の株価回復に絶対の信念を持っている方だと思います。「忘れる」というのも投資の世界にあっては重要な戦略かも知れません。

対応案3はジェレミー・シーゲル教授提唱の死中に活を求める戦法です。対応案2の「何もしない」は、配当金で損失が僅かずつでも治癒されていきますが、この案はそれも投げ打って株を買い増しをしていくという、無謀ともみえる行動です。
そこで、この戦法は有効か否か、試算をして確認してみたいと思います。

【試算の前提】
株価暴落直前に1千万円(10万ドル)を投じてGE社2500株(40ドル/株)を取得
その後、四半期の中間配当毎に配当金を再投資して同株を買い増す(新規の資金追加は無し)
(配当日=買増し日は試算を簡便にするため権利落日と仮定。株価も同日終値を採用)
手数料・税金は考慮していない。金額単位はドル

【試算結果】
GE配当再投資試算 
中間配当毎に配当金を再投資して同株の買い増しを続けると、35回目(8年目)の配当再投資で資産額が元金を上回った
株価が一番大底の手前(7回目)で配当率・買い増し株数がピークになっている。なお初期投資額を変えてみてもパーセントでの乗数計算が基本となるため騰落率は殆ど変わらなかった。

なお、配当金を再投資しなかった場合は今現在も資産額(株価+配当累積額)は元本を下回っている。(騰落率▼8.7%減)
GE投資額変動状況
【考察】
配当再投資戦略暴落からの回復に有効に機能することが確認できました。大底付近では買い増し数が最大となり回復のアクセルの役割を果たしています。そのため株が暴落しても狼狽売りをしたりせずに配当再投資で活路を見出す方法はあるということです。特に配当再投資は「機械的」に行うことが重要で、感情を交えると大底の買い場を逃してしまう恐れがあります。

今回のGE社のケースでは、配当を一旦大きく減額したものの増額への回復が早かったこと、株価の回復も比較的順調だったことから配当再投資8年で資産を回復できましたが、配当や株価の回復が遅ければ資産回復にも時間を要することになります。
やはり銘柄選びは非常に重要で、暴落時でも倒産せずキャッシユインが見込める企業であることが長期投資の条件になります。そうするとダウ30社やS&P上位100社など超優良大型企業を選好することになります。

次に8年という回復期間の評価ですが、将来に時間のある若者は別として高齢の方にはダメージが大きいと思います。例えば70歳の時に暴落を迎えると元本回復が80歳近くになってしまうということです。
そこで、この回復スピードを更に高める方法がないか、探ってみます。

続く
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