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2018
08.20

暴落時に解約できなくなるという投資信託のリスクを認識して

Category: 雑感
ゆきだるまです。

トルコリラ急落を受けて複数の投資信託が新規の購入と解約の申込を一時停止しています。

これはファンドを構成する株式や債券の売買取引が成立しにくくなっているためです。トルコ・ボンドオープン(大和投信)は8月13日の一日で前日から22%下落、昨年末比で53%となりました。


(出典)日経新聞(8月16日号)

今日の話題は、だからトルコ投資は止めておけよ、というものではなく、投資信託という商品がもつ危険性について考えたいと思います。

市場が暴落しているのに解約ができないというのは、スカイダイビング中にパラシュートが開かなくなる状態でしょう。高度(価額)はどんどん下がるのに安全装置が働かない。恐怖以外の何物でもありません。

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暴落時は売り玉が多すぎて買い手がいなくなることは十分想定される話です。しかも売れるものと売れないものが出てくると正常なファンド運用も出来なくなるおそれがあります。

運用会社としては、ファンドの運営に行き詰まって強制解約(繰上償還)することは避けたいと考えるので、緊急避難的に取引の一時停止に踏み切るわけです。

最近、ファンド資産が急速に増えたひふみ投信の運営に危機感を覚える声が多くあります。これは暴落時のパニック売りが雪崩のように連鎖するのではないかという同種の懸念からくるものでしょう。

ひふみ投信の交付目論見書をみてみます。

流動性リスク
有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十分な流動性のもとでの取引が行えない、または取引が不可能となる場合が生じることを流動性リスクといいます。この流動性リスクの存在により、組入銘柄を期待する価格で売却できない可能性があり、この場合、不測の損失を被るリスクがあります。

換金制限
「ひふみ投信」の残高、市場の流動性の状況等によっては、委託会社(レオス・キャピタルワークス株式会社)の判断により換金の金額に制限を設ける場合や換金のご請求の受付時間に制限を設ける場合があります。

購入・換金申込受付の中止および取消
金融商品取引所等における取引の停止、その他やむを得ない事情等があるときは、購入・換金のお申込みの受付けを中止すること、および既に受け付けた購入・換金のお申込みの受付けを取り消す場合があります。

信託期間
無期限(平成20年10月1日設定)
ただし、約款の規定に基づき、信託契約を解約し、信託を終了させることがあります。

繰上償還
信託契約の一部解約により受益権の口数が30億口を下回った場合またはこの信託契約を解約することがお客様(受益者)のために有利であると認めるとき、もしくはやむを得ない事情が発生したときは、この信託契約を解約し、信託を終了させる場合があります。

これはひふみ投信に限った話ではなく、投資信託全般でほぼ同じ内容が規定されています。

私たちは、これら説明を読んだうえで投資信託を申し込んだことになっているので、後から知りませんでしたとか納得がいきませんは通用しません。今いちど自分のリスク管理として目論見書や約款に目を通しておいた方が良いでしょう。投資家にとって不都合な真実は、すべて記載されているからです。

内容をイメージしながらでないと頭に入りにくい話ですので、今回トルコに投資をされていた方にはお気の毒ですが、貴重な事例として参考にさせていただきました。

それでは☆彡
 
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